モロカイ島
(アメリカ・ハワイ州)
ハワイの島々の中でも伝統が息づき、ハワイの原風景に出合える島。多くの島民がハワイ先住民の血を受け継ぐこの土地では、昔と変わらずゆっくりと時が流れています。
断崖絶壁に囲まれたカラウパパ++++++++++++++++++++++++++++++++++++
カラウパパ国立歴史公園は北岸中央から突き出たカラウパパ半島に位置する、かつてのハンセン病患者の隔離場所。車ではアクセスできない。迫害され治療を受けることさえままならなかったハンセン病患者のために生涯を捧げた、故ダミアン神父の逸話で知られる。自身も感染して亡くなるまでケアを続けていたダミアン神父にまつわる史跡が点在する園内は、ハンセン病患者の隔離施設があったことから、健康な16歳以上のみ訪問可能だ。許可を事前に取得するか、ツアーに参加する必要があるため注意。
筆者は徒歩でカラウパパ展望台へ訪れ、後日、わずか8席の小型チャーター機で上空からカラウパパ半島を見下ろすこともできた。古来より守られてきた険しい断崖と強く打ちつける波が生み出す景色は、まさに圧巻! 歴史に思いを馳せながら、絶景の中に身を委ねよう。
カメハメハ大王も気に入る!? ホテル・モロカイ++++++++++++++++++++++++++++++++++
カウラパパ国立歴史公園から真南、カウナカカイのカミロロア・ビーチ沿いにあるホテル・モロカイ。ポリネシアの村をモデルとした、島内最古とされる老舗ホテルだ。豊かな緑に包まれた落ち着きのある空間での滞在が可能。周囲を散策すればこれぞハワイ! 南の島! という雰囲気に魅了される。ラナイと呼ばれるバルコニーからは白い砂浜と穏やかな海を見渡せ、水平線に沈んでいく夕日を眺められる。長期滞在にもうってつけだ。
モロカイ空港からは車で約17分の距離にあり、カウナカカイのダウンタウンから車で約5分とアクセスも良好。モロカイ島には信号機が一切なく道路標識のみで、島の人口も少ないため交通渋滞が発生することはまずない。都会の喧騒から離れ、日常を忘れてしまいそうなほどゆったりとした島時間を過ごせるはずだ。
🚙シアトルからの行き方✈️
シアトルからの直行便はなく、乗継便でホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港からモロカイ空港かカラウパパ空港へのフライト(約30分~)を利用するのが一般的。海路ではマウイ島のラハイナ港からカウナカカイ港までフェリー(約1時間半)が就航する。
※カラウパパ空港へのフライトは訪問許可を事前に取得する必要あり。行動制限について最新情報の確認を。