6月に入り、子どもたちは夏休みへ突入。NBAとNHLのシーズンが終了し、現在シーズン中のスポーツも7月には中休みを迎えます。この小休止中に開催されるオールスター戦は今をときめくトップ選手が一堂に会する稀なチャンス。シーズン後半戦へ向け、けがをしないよう手加減してプレーするため、迫力に欠けるという感はあっても、豪華な顔ぶれが一画面に収まるオールスター戦にはやはり魅力を感じます。
この夏、シアトルでは2つのリーグのオールスター戦を生観戦できます。7月12日にはタコマのチェイニー・スタジアムでトリプルAのオールスター戦、22日にはキー・アリーナでWNBAのオールスター戦が開催されます。トリプルAもWNBAもシアトルでオールスター戦が開かれるのは今年が初めて。シアトルではイチロー選手がメジャーデビューした2001年のメジャーリーグのオールスター戦以来16年ぶりの球宴開催です。
トリプルAのオールスター戦出場選手は翌年にはメジャー昇格しているケースが多く、昨年ヤンキース傘下の選手として出場した外野手ベン・ギャメルは、今季マリナーズの控え外野手として活躍中です。6,500席のチェイニー・スタジアムでなら、将来のメジャーリーガーを間近で見ることができます。この試合とは別に、メジャーリーグの球宴前々日にはオールスター・フューチャーズ・ゲームと呼ばれる試合も行われていますが、こちらはファン投票ではなく、マイナー リーグの全レベルから野球専門誌「ベースボール・アメリカ」が有能選手を選んでチームを編成。現在ヤンキースで田中将大選手とバッテリーを組んでいるゲーリー・サンチェス捕手や、パドレスのハンター・レンフロー外野手は昨年、両試合に出場しています。
リオ五輪と重なった昨年は開催が見送られたWNBAのオールスター戦は2年ぶりにティップオフ。その間にシアトル・ストームはジュエル・ロイドとブリアナ・スチュワートのドラフト1位指名コンビがめきめきと頭角を現し、6月中旬現在、両選手とも試合平均得点でリーグのトップ10入り。地元開催の今年は2人ともオールスター戦初出場を果たせるかもしれません。もちろんシアトルに住む日本人としては、渡嘉敷来夢選手の姿も見たいところ。ファン投票はツイッターやフェイスブックからも投票可能で、選手の名前に#WNBAVOTEのハッシュタグを付けて投稿すればOK。毎日最大10選手への投票が可能です。中間結果は6月29日、最終結果は7月11日に発表。女子バスケの世界最強選手がそろうこの試合。見逃せません。
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