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シアトル流社会科見学 アマゾン・スフィアを体験

シアトル流社会科見学!
The Spheres of Amazon

場所:2111 7th Ave., Seattle, WA 98121
一般公開:10am〜 6pm(第1・第3土曜日)
詳細:www.seattlespheres.com

サウスレイクユニオンに登場した3つの巨大なガラスの球体
取材・文:田中美和

2018年1月にオープンした、まるで植物園のよう な球体オフィス「スフィア」。ガラス張りの建物3棟 には2,643枚の窓ガラスが使われ、華氏72度(摂氏22度)、湿度60%に保たれた内部は温室のよう。熱帯地方の雲霧林から集められた4万以上の植物に囲まれながら、アマゾン社員はデスクワークやミーティングをこなす。クリエイティブな発想を生み出せるようにと、会議室やソファーなど、さまざまな形で作業スペースが提供されている。たとえば、3階にある「バード・ネスト」は、名前の通り、鳥の巣の形をした会議スペース。絶好の撮影スポットで、筆者が訪れた日もたくさんの人が写真を撮っていた。

遊び心のあるオフィス・デザイン。まるで鳥の巣にいる気分になれる。
©2019 Amazon.com, Inc.

そのほかの見どころとしては、1階から4階までの高さ60フィート(約18.3メートル)もの壁一面が植物でびっしりと埋まる「リビング・ウォール」や、スフィア内でいちばん背の高い植物、フランスゴムノキ「ルビ」などがある。アフリカやアジアからの絶滅危惧種や食虫植物なども見逃せない。そして、2階では、シアトルの人気シェフが手がけたドーナツ店、 ジェネラル・ポーポイズ・ドーナツで、ふわふわの手作りドーナツとコーヒーが味わえる。植物を観賞しながら、ゆったりとした時間を過ごせそう。

一般公開は月2回の実施で、30日前からスフィアのウェブサイトで予約を受け付けている。年齢制限はなく、連日多くの親子連れの姿が見られる。ベビーカー置き場も完備。「ドップラー」、「デーワン」の社屋見学を含む90分間のツアーも別途、18歳以上を対象に火曜日と木曜日に実施されており、同じくオンライン予約できる。貴重品以外は持ち込み不可なので注意したい。どちらのツアーも無料だ。併設のビジターセンター「アンダーストーリー」や、その隣にあるレジなしコンビニのアマゾン・ゴー1号店は予約不要で気軽に立ち寄れる。合わせてぜひ体験してみよう。

植物によるリラックス効果は抜群。各階に常駐するガイドから説明も受けられる。
©2019 Amazon.com, Inc.