アメリカに暮らしながら日本人の心は大切にしたい! お正月料理にチャレンジしたソイソース編集スタッフの声を集めました。
心躍るゴージャスなお正月料理
おせち作りは工程が多く想像以上に大変。幸い、食材に関しては宇和島屋やHマートなど、アジア系スーパーが多くあり、あちこちで買い集めることができた。生まれ育った北海道の習わしで大晦日に振る舞ったおせちには、鶏ハム、う巻き卵、栗きんとん、なます、ごぼうのたたき、お煮しめなど、盛りだくさんの品々を準備。数の子や黒豆も自分で作り、れんこんも自宅で染めた本格的なおせちは、作るのに3日もかかった超大作となった。翌年からは負担を減らすと同時に飽きがこないよう、シアトルの友人にお重を1段ずつ渡し、チャプチェなど各国の料理を持ち寄る多国籍ポットラック・パーティーを楽しんでいる。(A)
子どもに伝えたい日本の文化
アメリカで過ごすお正月も15年目。日本のお正月の味を子どもたちに伝えたいという親心から、筑前煮やお雑煮など定番メニューを毎年手作りしている。お重に詰められるほど準備するのは大変なので、お盆に少量を盛るのがわが家のスタイル。なますはレモンをくり抜いた飾り皿に盛るのがポイント。簡単にでき、さっぱりとヘルシーなので毎年必ず作る一品。子どもたちの大好物の芋きんとんは、下準備でサツマイモをオーブンで焼いておくと、水っぽくなくホクホクとした食感になる。ニンジンのねじり梅や、手綱かまぼこなど、飾り切りを少ししただけでぐっとお正月らしさがアップ。飾り切りの方法はネットですぐ見つかるので、ぜひ試してみては。(M)
時短で作る、なんちゃっておせち
アメリカに引っ越して初めておせち作りに挑戦。工程の多いおせち作りはプレッシャーに感じていたが、宇和島屋で売られる、かまぼこや栗きんとん、田作りなど出来合いのものを活用すれば、私にもできるかもしれないと感じた。サーモンやアボカド、コーンなどを載せたちらし寿司には、SNSで見つけた華やかに見える切り方のれんこん、味付けした椎茸を混ぜたところ、ボリュームが増し、食べ応えもバッチリ。出来合いのものを詰めただけのおせちは作るのに1時間もかからず、コストも3人前で150ドル以内に抑えられた。手作りとは言いがたいかもしれないが、日本のお正月気分を十分に味わえ、満足できた。(R)