歯科医院での怖い話、といっても患者さんが歯科医院で怖い経験をしたという話ではなく、われわれ歯科医院のほうがもう少しで詐欺の被害に遭うところだったという、つい最近経験したヒヤっとした話です。今回の話題は、歯の健康の話題からは外れますが、皆さんも被害に遭わないように共有させていただこうと思います。
体験談
当院は、歯科医院や医療関係のオフィスが集まった商業ビルの一角にあります。金曜の午後、ある男から電話がかかってきました。その男は、地元の大きな電力会社の社員を名乗り、受付にこう言ったそうです。
男:私はXXエナジーのテクニカル部門の社員ですが、そちらの電気代が2カ月滞納されているので40分後に電気を止めます。私はその担当の技術者です。
受付:当院の電気代は、ビルのオーナーが一括して払っており、こちらにはそういう請求書は送られてきていないんです。
男:あなたのところのアカウント番号はXXXXで、私の社員番号はXXXです。質問があれば、会社の請求部門の番号を教えますから、ここに電話してください。
受付は、診療中のドクターを呼んで状況を説明し、対応を相談。
ドクター:ちょっと変じゃない? なんでうちに連絡してくるの? 詐欺かもしれないよ。
ドクターは、ビルのオーナーの電話を知らなかったこともあり、患者さんを待たせる訳にもいかないので、オーナーには連絡を取らず、そのまま診療を続行する。受付は、教えられた番号に電話。音声ガイダンスに従い、請求部門に電話が繋がれ、女性が電話が出た。
受付:アカウント番号はXXXXで、電気を切られるって電話をもらっているんだけど、どうなっているの?
女:このアカウントは、$495.36の料金支払いの滞納がありますね。
受付:どうやって払ったらいいの? クレジットカードで払える?(電気を止められると困るので焦っている)
女:クレジットカードはだめです。現金しか受け取れません。
ドクターに詐欺かもしれないと言われていたこともあり、ここで受付は少し冷静になり、一旦電話を切ってインターネットで地元の電力会社の電話番号を調べ、電話する。先ほど聞いた音声ガイダンスと全く同じ内容の応答。
受付:お宅の会社から料金滞納で電気を止めるって言われたんだけど、このアカウント番号を調べてもらえますか?
電力会社:そんなアカウント番号は存在しません。それにたとえ料金滞納でも40分後に電話を止めるなんていう電話を顧客にすることは絶対ありません。
この電話によって、さっきのは詐欺だと確信しました。実際に40分後、電気を止められることもなく診療を無事終えることができました。
残念ながら、日本でもアメリカでもこのような人間はいるものですね。皆様も詐欺に遭わないよう、お気をつけください。
[健康な歯でスマイルライフ]