夏が終わりを告げ、朝晩肌寒く感じられるようになってきました。私を含め、冷え性だという方は多いようです。冷え性は女性だけのものではありません。ある統計によると3〜4割もの男性が冷えを感じているとのこと。冷えは体の基礎代謝や免疫力を下げるとされています。そこで今回は、冷え対策に効果的な身近なハーブをご紹介しましょう。
まず、3大スパイスの1つのシナモン。独特の香りが大好きという人もいれば、反対に苦手な人もいるのではないでしょうか。シナモンはお菓子で使われるイメージが多いのですが、冬に飲むハーブ系の飲み物によく配合されていて、冷え防止以外にもありがたい効能がたくさん含まれています。
＜シナモンが有効とされる効能＞
冷え性（体を温める）、抗菌・抗ウイルス作用、血糖値のコントロール、集中力や記憶力を高める、抗酸化作用、消化不良の改善、食欲不振、アレルギー、発熱（発汗作用）、抗ストレスなど。
注：少量なら問題ないとされていますが、基本的に妊娠中の積極摂取は避けましょう。
シナモンには、大きく分けてセイロンとカシアの2種類があります。市販品で種類が記されていない場合、カシアが使われていることが多いようです。カシアは香りが強く、調理しても香りが飛びにくいので重宝されています。過剰摂取すると肝機能障害が起こるクマリンという成分の含有量がセイロンに比べて多いそうですが、料理やお茶で飲むくらいの量なら全く心配のない範囲だと考えていいでしょう。
使い方としては、スティックなら温かい飲み物に入れて混ぜながら飲んだり、250ccの常温水にそのままつけて一晩冷蔵庫で寝かせ、それを飲料水として飲みます。口臭予防用にうがいとして使うなら、水の入った鍋に入れて3分ほど煮出し、冷まして使用します。また、体を温めるクローブと一緒にシナモンを、パウダーなら軽く一振り、スティックなら1本を軽く砕いて熱いお湯の入ったティーポットに入れて、3分蒸らして飲むのもおすすめです。
[フィトアロマ]
