機械翻訳の精度は飛躍的に向上。でも、よく読むと「あれれ?」な部分も。ちょっとしたコツで見違えるほど自然な日本語に直せる技を紹介します。
第31回 ウイルス対策を万全に
【今回の例文】
●Clean high touch surfaces: Cleaning surfaces in your home helps prevent the spread of germs that can make you sick, including COVID-19 and other viruses.
●Break projects into small chunks: You don’t have to tackle your house from floor toceiling to makeprogress on your healthy household plans. Rather, pick one 10-minute task to complete each day, such as wiping down counters, starting a load of laundry, or vacuuming the blinds.
●Restock your medicine cabinet: Take some time to check the expiration dates on your medicationsand then purchase new items that you might need. With insurance or flexible spending accounts covering many health products, now is the time to stock up
(出典:米国保健福祉省ニュースリリースより抜粋))
【機械翻訳】
●接触の多い表面をきれいにする:COVID-19やその他のウイルスを含め、病気になる可能性のある細菌の蔓延を防ぐには、家の中の表面をきれいにすることが有効です。
●プロジェクトを小分けにする:健康的な家事計画を進めるために、家の床から天井まで取り組む必要はありません。カウンターをふく、洗濯を始める、ブラインドの掃除機をかけるなど、毎日10分程度の仕事を1つずつこなしましょう。
●薬箱を補充しましょう:薬の有効期限を確認し、必要なものを新たに購入しましょう。保険やフレキシブル支出口座が多くの健康食品をカバーしている今こそ、買いだめのチャンスです。
(DeepL 翻訳)
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【修正後】
●よく触れる部分をきれいに:家で簡単にふき掃除をするだけでも、新型コロナその他のウイルスや病原菌の拡散を防ぐのに有効です。
●こまめに掃除:健康的な毎日を送るために、床から天井までの大掃除を一気に行う必要はありません。キッチン・カウンターをふく、洗濯機を回す、ブラインドのホコリを取るなど、毎日10分程度でできることを1つずつこなしましょう。
●薬箱の中身を点検:薬の有効期限を確認し、必要な常備薬を買い足しましょう。ヘルスケア用品の多くは医療保険や医療費支出口座(FSA)でカバーされるため、今が補充するチャンスです。
冬に入るとさまざまな感染症が心配されます。米国保健福祉省(HHS)が家庭向けに紹介しているウイルス対策を訳してみましょう。
1. high touch surfacesとは? コロナ禍で急によく見かけるようになったhigh touch surfaces。機械翻訳では「接触の多い表面」と訳されていますが、照明スイッチ、ドアノブ、キッチン・カウンターなどの表面を指します。それをきれいにするのは「ふき掃除」、となりますね。
2. 意訳して自然な日本語に Break projects into small chunksを「プロジェクトを小分けにする」と訳しては、意味がわかりません。この場合は「こまめに掃除」が当てはまります。
3. 聞き慣れない単語は調べよう 機械翻訳の「フレキシブル支出口座」では誤訳。インターネットで調べると、医療費支出口座という定訳がすぐに出てきます。わからない用語があったら必ず調べることを習慣に。
まとめ
シアトルも急に寒くなり、風邪が蔓延する季節になりました。対策を万全にして、ウイルスを撃退しましょう。