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第40回 人気アニメ作品のあらすじを訳してみよう〜技あり! 機械翻訳達人への道

機械翻訳の精度は飛躍的に向上。でも、よく読むと「あれれ?」な部分も。ちょっとしたコツで見違えるほど自然な日本語に直せる技を紹介します。

第40回 人気アニメ作品のあらすじを訳してみよう

【今回の例文】

Spy x Family– For the agent known as “Twilight,” no order is too tall if it is for the sake of peace. Operating as Westalis’ master spy, Twilight works tirelessly to prevent extremists from sparking a war with neighboring country Ostania. For his latest mission, he must investigate Ostanian politician Donovan Desmond by infiltrating his son’ s school: the prestigious Eden Academy. Thus, the agent faces the most difficult task of his career: get married, have a child, and play family. A Spy/Action/Comedy about a one-of-a-kind family! (出典:SPY X FAMILY MANGA ONLINEから一部抜粋)

【機械翻訳】

スパイ×家族 –「トワイライト 」と呼ばれるエージェントにとって、平和のためなら背伸びは無用。ウェスタリスの名スパイとして活動するトワイライトは、過激派が隣国オスタニアとの戦争を引き起こさないよう、たゆまぬ努力を続けています。最新のミッションは、オスタニアの政治家ドノヴァン・デスモンドを調査し、彼の息子が通う名門エデン・アカデミーに潜入するというもの。こうして諜報員は、結婚し、子供を産み、家族を演じるという、彼のキャリアで最も困難な課題に直面することに。唯一無二の家族を描いたスパイ・アクション・コメディ!(DeepL翻訳)

【修正後】

Spy×Family – 平和のためなら、どんな任務でも引き受ける諜報員。コードネーム「黄たそがれ昏」。西国(ウェスタリス)の凄腕スパイとして活動する彼は、過激派が隣国の東国(オスタニア)と戦争を引き起こさないよう、日々、諜報活動に当たっている。新たな任務は、オスタニアの政治家ドノバン・デズモンドの動向を探り、彼の息子が通う名門イーデン校に潜入するというもの。こうして黄昏は、結婚し、子どもを作り、仮初めの家族を演じるという、彼のスパイ人生で最も困難な課題に直面することに。唯一無二の家族を描いたスパイ・アクション・コメディー!

海外でも大人気となったアニメ作品のあらすじを訳してみましょう。元が日本語ですので、訳語を勝手に作らないことが基本です。

今回のポイント✅

① 固有名詞は必ず調べましょう
Twilight は「黄昏」、Donovan Desmondは「ドノバン・デズモンド」、Eden Academyは「イーデン校」です。また、OstaniaとWestalisは作品中ではそれぞれ東国(オスタニア)、西国(ウェスタリス)と呼ばれています。固有名詞は作品中での設定をしっかり確認しましょう。

作品に合わせた訳語をチョイス
「黄昏」は、スパイである主人公のコードネーム(暗号名)です。「~と呼ばれる」と訳すのではなく、スパイ作品らしく「コードネーム」という単語が出てくるといいですね

男性が子どもを産む?
have a child は、主人公の男性スパイに課された任務の一つですから、「子どもを産む」と訳すことはできません。「子どもを作る」または「子どもを持つ」とするのが自然でしょう。

まとめ

架空の国や学校が描かれている作品ですが、いかにも実在しそうな設定やネーミングに作者のセンスを感じます。世界中の若者を魅了する作品は、物語の基本設定がしっかりしていますね。

シュレーゲル 京 希伊子
翻訳家・通訳・ライター。東京都出身。1992年より2年間、在シアトル日本国総領事館に勤務。日本へ帰国後は、政党本部および米国大使館政治部にて、外交政策の調査・立案やスピーチ原稿の執筆を担当した。キヤノン元社長の個人秘書、国連大学ゼロエミッションフォーラム事務局長補佐を経て、フリーに転身。2014年より再びシアトルに拠点を移し、バイリンガルの一人娘を育てながら、ITマーケティングを中心に幅広い分野で翻訳・通訳業務を手がける。2024年以降は、ドラマや映画などの映像翻訳(日⇔英)にも活動の幅を広げている。主な共訳書に、金持ち父さんのアドバイザーシリーズ『資産はタックスフリーで作る』、『マクドナルド 7つの成功原則』、『よい環境規制は企業を強くする―ポーター教授の仮説を検証する―』などがある。高校時代にAFS交換留学生としてマサチューセッツ州で1年間ホームステイを経験。ジョージア、ニューヨーク、インディアナ、フロリダでの居住経験もあり、米国社会に精通。趣味はテニス、スキー、旅行、芸術鑑賞、読書、料理。TOEIC975点、英語検定1級、漢字検定2級、環境社会(eco)検定。