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Gを見つけてHeebie-jeebies〜今日も今日とてディスカバー!

今日も今日とてディスカバー!
言えたらちょっとかっこいい英語フレーズ

イラストHaru harusmovieillustration

前々回、引っ越しのエピソードを書きましたが、その数カ月前の出来事。料理が趣味の僕たちカップルは、この日もオーブンを使ってミートパイを焼いていました。ワインを飲みながら焼き上がるのを待っていると、オーブンと壁の隙間に衝撃的なあれがいたのです。そう、G(ゴキブリ)ちゃん。シアトルにGは出ないと聞いていたのに、5年間見たことなかったのに、何度見返しても明らかにGでした。ただの虫とはいえ、どうしてもGだけはダメ。声が出ない僕はパートナーの彼にGの「お命頂戴」を任せましたが、彼は虫全般受け付けないので、結局は僕がやる羽目に。そんな彼が発した言葉が今回のフレーズです。

「Bugs give me heebie-jeebies.」
虫を見ると悪寒が走るんだ。

「Heebie-jeebies」とは極度の緊張からくるイライラ・ビクビク感のこと。大勢の前で話す時のあの感覚、ジェットコースターに並んでいる時に感じるあの気分、そしてGを見つけてしまってドキドキ・ブルブルする居心地の悪さを表します。一般的には「I got the heebie-jeebies.」や、「○○ gave me heebie-jeebies.」のように、getやgiveと一緒に使います。

何と言っても語感がいいこの単語。「ヒービージービーズ」と発音します。声に出して読みたくなりませんか? でも、HeebieやJeebie自体に意味は全くありません。1920年代にはこのように意味のない似たような響きの単語をくっ付ける造語が流行ったんですって。ほかにも、最近続編の発表があったディズニー映画「ホーカス ポーカス」のタイトルに使われた「Hocus-pocus」は魔法の呪文を表す単語ですが、HocusにもPocusにも、もちろん意味はありません。

余談ですが、僕の彼は本当に虫がダメで、子どもの頃のある事件を境に全ての虫が嫌いになったそうな。ある日、友だちとバッタを捕まえていた彼は、友だちにバッタを服の中に入れられてそのまま服の中でつぶされたとか。この話を想像するだけで「I got the heebie-jeebies.」だわ……。

それはさておき、この一件で「シアトルにもGは出る」ということが判明しました。特にオーブン周りは暖かくGも居心地が良いのかも。料理をよくする皆さん、こまめな掃除をおすすめします。

ひろき
日本生まれ日本育ちの21歳、シアトル留学生。アメリカ生活は5年目に突入したが、まだまだ英語は勉強中。決断をすることが苦手な優柔不断な性格。料理が趣味で毎日自炊を心がけている。