8月27日(日)、シアトル・ストームのジャパンナイト観戦が行われる。それに先立ち、シアトル・ストーム所属の渡嘉敷来夢(とかしきらむ)選手を招いたイベントが開催された。日本の女子バスケットボール界を担い、バスケットボール界最高峰のアメリカで活躍する渡嘉敷選手ならではの貴重なお話を聞くことができた。
取材・文:吉田雛子
6月4日(日)、ベルビュー・ファミリーYMCAにて、ジャパンナイトチケットを購入した子どもを対象にした「バスケットボールクリニック」が開催された。ドリブル、ディフェンス、シュートなどのバスケットボールの基本の動きを渡嘉敷選手と一緒に学んでいった。193cmという長身の渡嘉敷選手は、小さな子どもたちの横にしゃがみ込んでドリブルを教え、終わった後にハイタッチをするなど気さくに触れ合う姿を見せた。子どもたちは渡嘉敷選手の生のシュートを見るなど、楽しい時間を過ごしたようだ。
6月17日(土)、シアトル日本商工会の準備のもと、渡嘉敷選手がシアトル日本語補習学校を訪れた。訪問会は質疑応答形式で進行し、参加した子どもたちからたくさんの質問が寄せられた。
今までで辛かったことと、それをどう乗り越えたか、という質問には「ケガをしてプレーができない時に、どのように気持ちのコントロールをするかが大事。リハビリを経て以前より強くなれるし、そういう時に家族や仲間のサポートの大切さをより感じることができます」と答えていた。辛い時期に、バスケットボールができるありがたさや、自分がどれだけバスケットボールが好きかをより感じると話した。バスケットボールをやめたいと思ったことは一度もないそう。
どのように夢を実現するか、という質問には「夢を語ることを意識しています。学校で部活動をしていた頃は、『自分はプロバスケ選手になるんだ』と周りの人々に話し、練習していました。言葉にすることで、夢が近づきます」と言った。また、WNBA(アメリカの女子プロバスケットボールリーグ)に入ったきっかけについて、「4年前に日本の所属チームとシアトル遠征に来た際、ストームを見てWNBAに惹かれるものがあり、『自分は来年、この舞台でプレーをしたい』とチームメイトに語っていました」と話し、数々の夢を実現してきた方法を教えてくれた。
日本の代表としてWNBAで活躍する渡嘉敷選手は、「日本のバスケを盛り上げ、引っ張って行かなくてはいけない、自分が日本のバスケを背負っていて、自分が崩れたら日本のバスケ界も崩れてしまう、という自覚と責任を持ってプレーしています」と熱弁した。
2016年、リオデジャネイロ・オリンピックに出場した際、バスケットボールに限らず、アスリートが目指す場所はオリンピックなのだと再確認したという渡嘉敷選手。2020年の東京オリンピックについて、「日本は高さが足りない。技術、スピード、チームプレイ、全てのレベルを上げないと勝つことはできない」と意気込む。「ストームで得たものを日本のバスケットボール界に還元したい」と語り、ストームの試合にもぜひ応援に来てほしいと会場に呼びかけた。
ジャパンナイト試合観戦 | ※試合後は渡嘉敷選手のQ&Aを予定 |
●日時: | 8月27日(日)6pm~ |
●場所: | Key Arena |
●参加費: | 1人$21(応援用タオル付き) |
●申込締切: | 8月上旬 |
<申込方法> | ※下記いずれか |
①小切手をシアトル商工会 (春秋会)事務局に送付 | |
小切手宛先: | Japan Business Association of Seattle |
小切手送付先: | 919 124th Avenue NE, Suite 207, Bellevue, WA 98005 |
問い合わせ先: | shunju@jbaseattle.org |
②オンラインで申し込み | |
URL: | http://bit.ly/2qfGMZy |
ディスカウントコード: | JAPANNIGHT17 |
問い合わせ先: | shunju@jbaseattle.org |