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シアトルヘンプフェスト・レポート

世界最大級のマリファナ・フェスティバル「シアトルヘンプフェスト(Seattle Hempfest)www.hempfest.org」が、8月15日から17日までシアトル・ウォーターフロントで開催された。

美容関係の商品ヘンプフェストは1991年に500人のマリファナ常用者による「ささやかな集まり」として誕生したイベント。その後、年々規模が大きくなり、1998年にはワシントン州における医療目的のマリファナの使用が合法化され、昨年12月かは21歳以上は1人につき最高1オンスまでの嗜好用マリファナの所持や吸引が認められるようになったことから、ヘンプフェストの知名、参加者数は増加の一途をたどっている。今では著名文化人、映画俳優、政治家のスピーチ、コンサート、ライブパフォーマンス、アート・クラフトフェアなどの充実した内容で、観客動員数25万人を誇るシアトル名物だ。

photo7 薄曇りの当日、1,000人を越すボランティアによって運営される会場には、マリファナ関連商品の出店が軒を連ね、色とりどりのパイプや、麻の種子油から作った皮膚コンディショニング剤をはじめとする美容・コスメ関連商品、Tシャツなどが所狭しと並ぶ。会場の一角には舞台が設置されていて、演奏中の地元のロックバンドがお祭り気分を盛り上げていた。食べ物ブースも充実しており、おなじみのブラウニーやクッキーに混じって、マリファナ焼きとうもろこし、マリファナ入りのお菓子やポップコーンが販売されていた。ポップコーンにトライした友人によると、ちょっとだけくらくらとめまいがしたとか。

会場には様々なインフォメーションブースが設けられ、マリファナが持つ医学的効能はもちろんのこと、農産物としての価値やあまり知られていない工業的用途を伝えたり、一般市民のマリファナに対するイメージを改善しようという努力がみられる。環境に優しく経済効果のある大麻栽培の方法を広めようという運動もあるそうだ。

10代や20代の若者が多いイベントなので、マリファナの効力や公衆衛生上の注意、健康への影響や安全な喫煙法をきちんと伝えることは、責任ある態度でマリファナ喫煙を楽しむためにもとても有意義だと感じた。

(記事・写真:村元康太郎)