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特集 薬膳で作る(しんコロさんの)愛妻弁当

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お弁当を作ったのはこんな人

アート書家 葵清蓮さん

<プロフィール>
6歳から書を学び、4年前から中嶋宏行氏に師事し、アート書道を極める。2013年度より書家活動を始める。
主な活動。2013年10 月グループ展書の室礼(会場:登録有形文化財 一欅庵展示作品『蝶の道行』)。2014年1月号2月号 芸術新聞社『墨』にインタビュー記事が掲載、3月Accel-inn(東京都世田谷区) で、個展「繋~Tsunagu」、4 月ライブパフォーマンス『動moving』、4 月Collaboration Live 書道×薬膳料理、5月 ニューヨークにてPV撮影&ライブパフォーマンス。2015年3月19日~22日 アートフェア東京2015 作品出展。
公式ウェブサイト: seiren-aoi.com

自分にしか表現できないものを表現する喜び

弁当作りでも垣間見られるように、葵さんはアーティストだ。6歳から書を学びはじめ、学生時代も続けていたが卒業後しばらく遠ざかっていた。そして4年前、インターネットで偶然「アート書道」という存在を知る。「初めてアート書道を目にした時、すごく衝撃的でした」。それまで知っていた決まりごとの多い書道ではなく、自由に形を変えて表現できることが心に響いた。「これだ、私がやりたいのはこれだ!」そう思うと「学びたくて仕方がなくなってしまった」。さらに検索をして書家の中嶋宏行氏にたどり着き、翌日には中嶋氏の門を叩いて弟子入りした。
「なにかを表現したいなと思って探し求めていた時にちょうどアート書道に出会ったんです。自分にしか表現できないものを表現できる、初めて自分の表現方法を見つけたって思えた。この道を極めよう。もうこれしかないという感じだったんです」とその時の感動を語る。
中嶋氏とのレッスンも普通の書道とは違っていた。「例えば先生が書いてくれた風っていう文字がある。そして先生が、『あなたが思う風っていう文字を書いてみて』と言われる。そして、『これはどんな思いでどんな風に書いたの?』と聞かれて、『温かい風をイメージして書きました』っていうと、『なるほどね。だからそういう線を書いたのね。だったらこういうのはどうかな』とか『ここはもっとかすれをつけたほうがいいんじゃないか』というように、教えてもらっているというか、アイディアを出し合って作品を生み出していくみたいなレッスンでしたね」。レッスンを通して表現方法がどんどん広がっていったという。

結婚で偶然暮らすことになったニューヨークだが、「来てよかったなって思うのが、最先端のアートを見ることができることですね。美術館一つにとってもスケールが全然違います。自分にとっていい環境にいるなと思います」。今年はアート書家として活動を始めて3年。これからはパフォーマンスや個展に積極的に取り組んで、より多くの人に見てもらいたいと思っている。

蝶の道行き
蝶の道行き
花

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