Home 特集 特集 シアトルで見たい日本...

特集 シアトルで見たい日本映画

ソイソーススタッフのおすすめ
日本映画

実は映画オタクが多いソイソース編集部。休日は引きこもってNetflixにいそしむメンバーも……? そんなスタッフがイチオシの映画を語ります!

 


『男はつらいよ』

子どもの頃、両親が寅さんシリーズ『男はつらいよ』をよく見ていました。「こんな古臭い映画のどこが面白いんだろ〜? つまんねー……」と、当時はさっぱり理解できませんでした。大人になって、ある日本映画フェスティバルで寅さんの映画を久しぶりに見た時、子どもの頃は感じなかった妙な懐かしさと人間臭い人のあたたかさに胸がジーンときちゃいました。(歳とったせい!?)寅さんは僕の大好きな日本そのままの映画ですね〜。(ハリー/営業)



『クローズZERO』

全体を通してスモーキーでくすんだ色味の画面が続く『クローズZERO』。男子校内での派閥争い映画なので、暴力シーンがてんこ盛りですが、ジメっとした暗さは少ないです。終始曇り空のような空気感の中、出演者たちの学ランの「黒」が画面を引き締めていて、色の持つ強さや頑なさ、閉じた雰囲気がとてもスタイリッシュ。洋服や傘、壁など時折登場する「白」が物語や映像にハッとするインパクトを与えてくれます。音楽も含めて、映像の美しさが楽しめますよ。(まや/デザイン)



『秒速5センチメートル』

新海誠監督のアニメーション映画『秒速5センチメートル(2007年)』は、主人公の遠野貴樹の初恋をテーマに、青春の甘酸っぱく切ないストーリーです。貴樹と初恋の人、明里の再会を描いた「桜花抄」、貴樹に想いを寄せる澄田花苗目線の「コスモナウト」、大人になっても初恋が忘れられない貴樹を描いた「秒速5センチメートル」の3部で話は構成されています。この映画の見所は何と言っても映像の美しさです。物語の切なさと映像美が合わさり、心を鷲掴みにされることは間違いありません。(みなみ/記者インターン)



『鉄道員(ぽっぽや)』

北海道の雪深い小さな駅で、鉄道員として日々を送ってきた男の人生のストーリー。舞台となるのは廃線を間近にしたローカル線の終着点、幌舞駅。幼い娘が死んだ日も、妻が死んだ日も、毎日休まず駅に立ち続ける、ひたむきにローカル線の駅と列車を守っていく主人公を、今は亡き高倉健さんが演じています。多くは語らないけれど、多くが伝わる名演技が見どころ。愚直だが不器用な男の姿に、最後はジーンと目頭が熱くなります。(まいこ/記者インターン)



『利休にたずねよ』

2013年に公開された映画『利休にたずねよ』で、茶人・千利休を演じる市川海老蔵の所作の美しさには、うっとり。撮影に入る4年前から、監督である田中光敏は原作者の山本兼一に「茶人・千利休役は海老蔵しかいない!」と訴え続け、出演拒否をしていた海老蔵を何度も口説き落としたそう。海老蔵の父、市川團十郎が利休の師匠・武野紹鴎役を演じ、初の親子共演だったことも当時話題になった作品です。(ハーモニー/編集)



『壬生義士伝』

時代劇好きな私のおすすめは、滝田洋二郎監督の『壬生義士伝(2003年)』です。幕末の京都、新選組で剣術指南役を務めた吉村貫一郎(中井貴一)と斎藤一(佐藤浩市)。「死を恐れぬのが侍」と言う斎藤が、家族への仕送りのために新選組へ入隊し「生きて帰りたい」と言い切る吉村との出会いから、少しづつ心を動かされていきます。佐藤浩市ファンの私にとっては、ニヒルな斎藤一の着流し姿が最大の見どころ。当時まだ20代の堺雅人演じる沖田総司も見逃せません。(みさ/マネージャー)


続いては、アメリカで日本映画を見る方法