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日本酒 「伝統回帰」で新しい時代へ

従来の和食店はもちろん、回転寿司や居酒屋、ラーメン店が増え、アメリカでもすっかり身近になった日本酒。新元号「令和」を迎える時代の節目に、日本とアメリカ、昔と今をつなぐ日本酒の魅力に改めて迫ります。

取材・文:室橋美佐、加藤 瞳、小林真依子、ハントシンガー典子、田中美和

※2019年4月15日現在の情報を記載。内容は変更される場合があります。
※アメリカでの飲酒は21歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。

2月2日~5日にシアトル各所で行われたサケ・スクール・オブ・アメリカによる日本酒資格講座。その課外授業として企画されたタホマフジ酒造ツアーに、ソイソース記者も同行しました。

代表のアンドリューさん大工の父と一緒に立てたDIY酒蔵からラベルのデザインに至るまで全てに家族や友人の思いが詰まっている

バラードにあるタホマフジ酒造で日本酒造りを行うのは、アンドリュー・ナイヤンズさん。蔵人としての道を志したのは、富山県にある富美菊酒造で日本酒造りを経験したことがきっかけだ。シアトルに戻り、ビール醸造所勤務を経て、2014年に念願の酒蔵を開いた。続きを読む…

 



350年以上にわたり長野県諏訪市の山あいの地で日本酒を造り続ける宮坂醸造。主要ブランドの「真澄」は、アメリカでも流通しています。そんな老舗の跡継ぎである宮坂勝彦さんに、日本酒業界の展望について熱く語ってもらいました。

宮坂勝彦さん宮坂醸造酒蔵内にて写真本人提供

日本に現存する酒蔵は1,400を超えると言われ、中でも古い歴史を持つ宮坂醸造。先祖は地方土着の侍の一族で、1662年に酒屋の商売を始めたのが始まりだ。続きを読む…


シアトル日本町の1920年代の活況が目に浮かぶ回想録。故郷を遠く離れて重労働に耐えていた日系1世にとって、正月の酒は格別な味だったに違いありません。日本酒のアメリカ輸出は、日本人のアメリカ移民の歴史と共に始まりました。『北米時事』創刊年の1902年にアメリカ(ハワイ・ホノルル)へ輸出を開始した月桂冠の歴史をたどりながら、日系アメリカ人と日本酒の関わりを追います。続きをよむ…

 


近年、アメリカ都市部で続々と登場している「日本酒バー」。高品質な日本酒を飲み比べでき、日本酒ファンを引き付けています。シアトルで行ってみたいのはこの2軒!その情熱とこだわりを取材しました。

シアトル日本酒界のパイオニア
酒のみ

Sakénomi

ジョニーストラウドさん手に持つのはフランスのロックバンドPHOENIXと山形県楯の川酒造がコラボレートした楯野川純米大吟醸PHOENIX

「酒のみ」という店名の通り、置いているのは日本酒だけ。およそ 200種類、日本各地の地酒がそろう。ジョニー・ストラウドさんと妻のたい子さんが同店をオープンしたのは2007年。続きを読む…


全米規模で名を馳せるシェフの新店
般若湯

Hannyatou

右から相馬シェフラッセルキング共同オーナー常駐スタッフのブルースミヤハラさん元カフェのレイアウトを生かしたスタッフ手作りの内装でパティオ席もある

2017年10月、シアトルで手打ちそば専門店のかもねぎをオープンして以来、つい先日も2019年のフード&ワイン・ベスト・ニュー・シェフに選ばれるなど躍進が止まらない相馬睦子オーナー・シェフ。そんな中での新規開店とあって、早くも各メディアやグルメ通が注目している。続きを読む…


甘酒は水と米麹を発酵させた飲み物で、日本 で近年流行中。最近はアメリカでも注目されて います。豊富なアミノ酸、ビタミン B、ミネラル が含まれ、「飲む点滴」とも呼ばれます。腸内環 境、代謝、血液循環の改善、ツヤ肌など、その効果 は数え切れません。家庭で作るのも簡単。飲む のはもちろん、魚や肉のマリネにも使えます。続きを読む…