日本を代表する文化の一つでもある「コミック&アニメ」の祭典、サクラコンの開催が迫っています。それにちなんで、シアトル在住のカリスマ・コスプレーヤー、ジェマくまさんとコミックライター、ランバート華子さんにインタビュー。サクラコンゲスト情報、スタッフお気に入りのマンガもご紹介。
取材・文:越宮照代、瀬島咲希、山本夕紀、山添史 マンガ紹介:編集部員一同
- 【カリスマ・コスプレーヤー】ジェマくまさん
- 【イラストレーター/コミックライター】ランバート華子さん
- 私のお気に入りのマンガ
- 2016年度 SAKURA-CON情報
カリスマ・コスプレーヤー
ジェマくまさん
可愛さとアニメとパフォーマンスと
彼女がコスプレに魅せられたのは今から4年ほど前のこと。「大好きなキャラだった初音ミクのコスプレをネットで見つけて、私もやってみたいと思ったの。それで、サクラコンにコスプレをして参加してみたのよね。そしたら皆がとても褒めてくれて、コスプレにハマっちゃったの」。もともと日本の少女漫画や可愛らしいアニメのキャラが大好きで、それに加え人前でパフォーマンスをすることも好きだったため、コスプレに惹かれるのは必然だったのかもしれない。
なりきってこそのコスプレ
コスチュームやウィッグはオンラインで購入し、細かい柄やちょっとした形など気に入らないところがあれば納得がいくまで自分で修正するそうだ。「ひとつひとつのクオリティを上げることに、とことんこだわってるから、たくさんはできないのよね」。なかでもメイクへの情熱は際立ってる。アニメ独特の可愛らしい目に限りなく近づけようと、独学で身に付けたテクニックを何度も試して、キャラクターに似たアイメイクの方法を編み出す。
カラーコンタクトレンズや付けまつ毛を選び、アイラインのひきかたなどを考えるのだという。口紅は漫画では通常、線でしか描かれていないため、そのキャラだったらどのように口紅を塗るかを考えるそうだ。
「メイクも大事だけど、キャラクターになりきることも、とても大切にしてるわ」。そのためジェマくまさんは、キャラクターの性格や動きを徹底的に研究する。「キャラクターを選ぶ基準はふたつ。一つ目は自分がうまく演じられそうかどうか。見た目も含め、自分に似ているものを選ぶことが多いかも。そしてふたつ目は、私自身がやっていて楽しめるものかどうかね」。実際にコスプレをする前には、何度もアニメを見て、決め台詞やポーズを完全に覚えるのだという。「キャラの性格をよく知ることで、どんな動きをするかも分かってきて、演じ方がわかるの」。身も心もそのキャラになりきるのが、ジェマくまさんのコスプレの醍醐味のようだ。
リアクションが一番の楽しみ
「コスプレをする一番の楽しみは、みんなのリアクションを見ること」。これまでで一番嬉しかった反応は、子どもむけの小さなコンサートで「アナと雪の女王」のエルサのコスプレをして『Let it go』を歌ったときだという。「子どもたちが私を見て本物だと思ってくれたの。『あっ、エルサだー! アナはどこ!?』って。とても嬉しかったし、喜んでいる子どもたちを見られてとても幸せだったわ」。見てくれた人がそのキャラクターの大ファンで、大喜びしている姿を見ると、うっかり素の自分に戻って一緒に喜んでしまうという。「コスプレってまるで接着剤みたいなの。初めて会った人なのにすぐに仲良くなれちゃう」。同じ趣味の人々と知り合えること、多くの人に感動してもらえることが魅力だと語る。
将来の夢はコスプレアイドル!
将来は芸能関係に進みたいと考えており、コスプレイヤーとしての夢は単独ライブをすること。「アニメのキャラクターのコスプレで、そのキャラクターになりきって歌を歌うの。アニメからそのキャラが出てきてライブしてるみたいに。きっとたくさんの人が喜んでくれると思うのよ」。ジェマさんは今年のサクラコンではカラオケ大会の前年度優勝者としてパフォーマンスをする予定だ。可愛らしくて洗練された彼女のパフォーマンスは見逃せない。
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ランバート華子さん