4月後半、静岡では2016年のお茶の収穫が始まりました。いわゆる「新茶」の季節のスタートです! 冬からずっと栄養を溜めてきたお茶の木が、気温が暖かくなることで一気に新芽を伸ばし始め、深緑色だった茶畑は鮮やかな黄緑に変わっていきます。この時期、お茶の仕入れをしている僕の父は、朝4時に起きて、地元の農家さんが持ってくるお茶のサンプルを吟味。その日の仕入れ量を決めます。
さて、この「新茶」という言葉。皆さんよく耳にされることと思います。年に一度の新鮮なお茶。摘み立てのお茶。そんなイメージでしょうか。そこで今回は、具体的に新茶と通常のお茶がどう違うかご説明します。
日本では、茶葉の収穫は、春・夏・秋の3回(暖かい地域は4回)行われます。基本的に、早い時期に採れた茶葉ほど味・香りがよく、その分価格も高くなります。年間通して販売されている商品は、味と香り、そして価格が市場に合うように、それぞれの時期に収穫された茶葉をブレンドして作られています。それに対して新茶は、100%春収穫の茶葉で、味・香りともに今年最高の物ということになります。特に、春に収穫された茶葉ほど旨味成分(アミノ酸)が多く、苦渋味が少ないため、新茶はこの時期にしか味わえない贅沢な味だと言えます。
杉本の新茶は、5月中旬から宇和島屋、セントラルマーケット等で販売されます。新芽100%の味と香り、ぜひお試しください。
[ホッとなお茶話]