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特集 ソイソース500号記念

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ソイソースは500号を達成しました。読者の皆様、取材にご協力いただいた皆様、寄稿してくださった筆者の方々、広告主の皆様のサポートのおかげです。心から感謝申し上げます。今回は、かつての編集長2人からのメッセージ、そして昔のソイソースを知らないスタッフが、新鮮な目で選んだ過去の特集、記事をご紹介します。

 

 

<かつての編集長2人からのメッセージ>


テイラー淳子
(初代編集長)

ソイソースが初めて誕生したのは、確か1985年頃だったと思います。当時ジャパンパシフィック社は、社長のアンディー・テイラーと編集長の私、そして日本から迎え入れたグラフィックデザイナーの尚美ちゃんと写植機オペレーターの直人くんの4人でした。主な仕事は、日本語観光ガイド誌『パシフィック・コンパニオン(のちにシアトル・コンパスに改名)』の出版と、様々な印刷物の翻訳、デザイン、写植でしたが、『パシフィック・コンパニオン』は隔月発行でしたし、デザインや写植の仕事も定期的にあるわけではなく、毎日暇な時期が続きました。そんなとき尚美ちゃんが、「日本人のために、買います・売りますなどの3行広告を掲載した、かわら版みたいな新聞を作ったらどうだろう?」と提案してきたのです。新聞の名前は、日本人にはなくてはならない醤油(Soy Sauce)と、情報源(Information Source)をくっつけた「ソイソース(Soy Source)」に決まりました。でも最初から広告がそう簡単に集まるわけはなく、当時の新聞はレターサイズに表裏印刷した、たったの2ページ。デザインはかわら版を意識して、薄茶色の紙に黒の文字。ロゴも筆で描いたような和風のものでした。その後かわら版ソイソースは、4ページに成長しましたが、他の仕事が忙しくなったりスタッフの入れ替えがあったりして、次第に休刊に追い込まれてしまったのです。そんなソイソースが再デビューしたのは、岡田恵理さんが参加してくれてからです。それまでクラシファイド広告やイベント情報だけだったのが、一気に増ページされ、サイズもタブロイド判に、印刷もカラーにと、どんどん大きな新聞に成長して行きました。私は途中でジャパン・パシフィック社を離れたため、その後は読者として楽しませてもらっていますが、ソイソースがここまで大きく成長し、こんなに長い間続いてこられたのも、編集や営業に携わってくれた多くのスタッフのおかげだと心から感謝しています。インターネットの普及に伴い、新聞、雑誌などの印刷メディアが続々と休刊に追い込まれている今日この頃ですが、気軽に手に取れて、いつでもどこでも好きな時に読めるソイソースは、シアトルの日本人の大切な情報源です。これからも末永く私たちを楽しませてください。

 


岡田バークレー恵理
(ソイソース在籍1994 年~ 2004 年)

私とソイソースとの出会いは1993年、アメリカ人と結婚し、シアトルで入社した会社が当時ソイソースの出版元だったという縁でした。ソイソースは当時、通常業務を持つ社員が空き時間を使ってボランティアのような形で月1回4頁白黒で発行されていました。私は当初会社で名刺の翻訳などをしていましたが、ソイソースに企画を立てたり記事を書くのを大いに楽しんでいました。そんな私を見ていた社長が、「恵理、ソイソースの発行業務を、広告営業も含めてフルタイムでやってみないか」と言ってくれたのです。それからハワイに引っ越しのため退社するまで10年近くソイソースに関わらせていただきました。「面白くて役に立つコミュニティー新聞」というスローガンの元、いかに読者に喜んでもらえるかを念頭に発行し続けるうち広告が増えていき、同時にページ数、発行回数や部数も増やすことができました。初めてカラー頁を入れることをができた時の感動は今でも忘れません。この間、いろいろ教えてくれたり尽力を惜しまなかった先輩社員や同僚達、数々のインターン、外部ライターの協力などがなければ、ソイソースの成功はなかったと思います。
思い出の記事はたくさんありますが、まずは初めてソイソース担当になった時の「環境のためにわたしたちができること」特集。今では当たり前の環境保全やリサイクルの必要性などに関して詳しく知る良い機会でした。他にも家族で出かけた1998年の長野冬季オリンピックの体験記やマリナーズの佐々木選手インタビュー記事を書かせてもらったり、「安くておいしいレストラン特集」など文字通りおいしく楽しい思い出をたくさんいただきました。行く先々で記事のネタを探していた10年間、ソイソースは私の青春でした(笑)。どうぞソイソースさん、これからもシアトルの日本人コミュニティーの「役に立つ情報ソース」として末長く発行し続けて下さいね!いつまでも応援しています!

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