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クラブキング(CRAB KING)


ベルビューのクロスロード・モールにある「クラブキング」が、肉とシーフードの本格しゃぶしゃぶ店として4月末にリニューアルオープンした。

取材・文:小林真依子 写真:小村侑子

日本の鍋文化をシアトルで

昨年11月のオープン以来、日本式のカニ鍋レストランとして大盛況だった同店。「より日本的なスタイルの鍋料理をお客様に楽しんでいただきたい」というオーナーのチャオ・ペイペイ(曹佩佩)さんの思いから、今回のリニューアルを決めたのだそう。以前は一人用の小さな鍋での提供だったが、リニューアル後はみんなで大きな鍋をつつく日本でお馴染みの鍋スタイルへと変わった。

メインを盛り上げるぜいたくな前菜たち

さっぱりとしたハマチポン酢はこれからの季節にぴったり

本日いただいたのは、新しくなったしゃぶしゃぶメニューの中でも一番人気の「コンボA($68)」。前菜、しゃぶしゃぶ、うどん、デザートがついたコースだ。まずは前菜、これからの季節にぴったりの「ハマチポン酢」から。さっと湯通ししたハマチを短冊切りにし、ポン酢でマリネしている。鮮度抜群のハマチはうまみたっぷり。湯通しで余分な脂が落ちているので、ポン酢との相性は抜群だ。この前菜は季節によって変更される予定とのこと。

他店シェフも大絶賛の銀ダラの西京焼き

続いての前菜は「銀ダラの西京焼き」。以前からの人気メニューで、ご存知の方も多いだろう。脂が乗ったアラスカ産の銀ダラは、身が柔らかくても歯ごたえはぷりぷりとしており、口に運ぶとふわっと上品で香ばしい味噌の風味が広がる。味噌は日本の西京味噌を特別に調合した同店のオリジナルレシピ。他店レストランのシェフがお忍びで食べに来ては、大絶賛で帰って行くのだとか。

黄金のスープと太っ腹なシーフード

いよいよお待ちかねのメイン、しゃぶしゃぶの登場だ。どーんと大きな一枚板に、タラバガニ、赤身が美しい牛肉、カキ、マニラクラムの豪勢な盛り合わせ。付け合わせは春菊、レタス、ワカメ、エノキ、シイタケが提供される。

豪華なメインの登場に思わずワーッと声をあげた1枚が大きく分厚い牛肉は火を通しても柔らかいのにびっくり

しゃぶしゃぶと聞くと、昆布だしのシンプルなスープに具材をくぐらせ、味の濃いタレにつけて食べるスタイルを想像するだろう。同店はカニ鍋でも人気だった「黄金のスープ」を使用する。昆布、煮干し、鯖節をカリカリになるまで炒って粉末状にした後、酒、みりん、白だししょうゆでのばしたもの。スープに味がついているので、具材にスープのうまみが染みてタレなしでもおいしくいただける。

どれから食べようか迷ってしまうところだが、おすすめの順番はタラバガニから。アラスカ近海でとれた「生冷凍」のフレッシュなカニは、きめ細やかな身がぎっしりと詰まっている。鍋に入れてしばらく待ち、殻が鮮やかな赤になったら食べごろサインだ。スープを吸ってふっくらとしたカニの身は、食べた瞬間カニのうまみがジュワーッと流れ込む。

プルプルと輝くカキは手のひらと同じ大きさ

丸々とした大粒のカキは、ポン酢と一緒にあっさりと。火を通すことでカキ独特の臭みがなくなり、ほど良い磯の風味が楽しめる。

牛肉との欲張りセット

シーフードのうまみがたっぷり出たスープに、最後に牛肉をくぐらせる。アメリカンビーフの最上位ランクであるUSDAプライムの牛肉を、マイルドな自家製ゴマダレまたはポン酢につけて。肉厚で食べごたえのある牛肉は、タレと絡み合ってジューシーな味わいだ。1枚のスライスがぜいたくな大きさなので、1人前の5枚を食べきれるか心配したものの、しつこくないのであっという間にペロリッ。スープと一緒に食べても、絶妙なハーモニーだ。また「コンボB($125)」では宮崎県産A 5ランク牛肉のしゃぶしゃぶが楽しめる。

別椀で提供される〆のうどんはあっさりスープでツルッと
デザートはモチアイスクリームブリュレ抹茶アイスの3種類から選べる

おなかも心もいっぱいに

オーナーのペイペイさん

アメリカではまだ馴染みの薄い日本式の鍋スタイルだが「今ではローカルのお客様も楽しんでいただいいています」とペイペイさん。ハイクオリティな食材と料理、あたたかいホスピタリティから、同店にはリピーターも多い。「おいしかったよ、ごちそうさま」とまるで友人の家に来たかのように、笑顔で帰るお客様も見受けられた。少人数から大人数まで、みんなで大きな鍋を囲める大満足のしゃぶしゃぶメニュー、ぜひご賞味いただきたい。

CRAB KING
15600 NE 8th St., Bellevue, WA 98008
毎日11:30am 〜2pm、, 5pm 〜10pm
☎︎425-429-6800
crabkingatbellevue.com

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小村 トリコ
編集・ライター。ワシントン大学のビジネスクラスを履修中、インターンで入ったソイソース編集部にそのまま入社。2017年編集長を務める。現在は日本で小鳥ライターとして活動中。ライフワークは「人の話を聞く」こと。コトリ2羽とニンゲンのさんにん暮らし。 Twitter/Instagram @torikomura