ベルビュー大学のほど近くに新しくオープンした日本食レストラン、その名も「渋谷(Shibuya)」。チーフシェフの斎藤孝夫さんが育った東京の街に由来する店名の通り、なつかしい日本を思い出す料理を提供する。
取材・文:寺島伶菜
写真:小村侑子
ランチで絶対に食べたいのが、ボリューム満点の「ランチ弁当L(Lunch Bento L$15)」。カリフォルニアロール、刺身、銀ダラの粕漬け、ジャガイモの甘酢、揚げ餃子と、イチ押し料理がぎっしり詰まった贅沢な内容だ。刺身の魚は仕入れによって異なり、今回はマグロ、カンパチ、ヒラメの三種。同店の魚はすべて、マイナス60度で冷凍できる「スーパーフリーザー」で保存されており、シェフの斎藤さんいわく「そのへんの冷凍庫とはまったく違うよ。魚の身に包丁を入れた瞬間に違いが分かる」のだとか。新鮮さがキープされた、生に近い舌触りを堪能できる。
同店こだわりの「肉まん(Hanbao 2個$5.5)」は、この季節に食べたくなる一品。皮からすべて手作りで、本場中国のシェフが生地をこねているそう。アツアツの湯気が立った出来立ての肉まんにかぶりつくと、中からビーフの肉汁がジュワーッと溢れる。ふんわりしっとりの皮が、真冬の冷え切った体を幸福感いっぱいに包んでくれる。
「とんこつラーメン(Tonkotsu Ramen $12)」も外せない。テーブルに運ばれて来た瞬間、とんこつ特有の芳醇な香りが鼻をくすぐる。つるんとした麺とコクのあるスープが絡む。味付けしすぎない、油っこくないスープの深みは、日本生まれの斎藤さんだからこそ引き出せる繊細な味わい。肉の旨みが詰まった薄切りのチャーシューや、白濁スープに浮かぶ紅生姜、これこそ古き良き日本のラーメンだと嬉しくなる。
おトクなランチセット、寿司ロールや餃子などの豊富なアラカルトメニュー、バーのアルコールメニューも充実と、ランチにディナーに何度も足を運びたくなるレストランだ。
Shibuya Sushi Bar & Grill
3303 156th Ave SE, Bellevue, WA 98007
営業時間:毎日 ランチ11:30am 〜2:30pm
ディナー5pm 〜9:30pm
☎ 425-747-9888
www.shibuyahouse.com
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