オーナーはテイラー・スウィフトのファン
ベルビュー・トランジットセンター前に8月21日、おしゃれなカフェがオープンした。店名はブランクスペース・カフェ。人気歌手テイラー・スウィフトの歌の『ブランクスペース』から取ったもので、オーナーのペギー・ホアンさんは、「テイラー・スウィフトの大ファンというのもありますが、お客様のお腹の空間を埋めていただくという意味も込めています」と笑う。店は決して大きくはないのだが、無駄なものを置かないすっきりとしたシンプルなインテリアは、ゆったりとした空間を感じさせる。ファッションセンスのよさから、もしかしてと思って聞くと、やはり店のデザインもペギーさんが手がけたそうだ。
トランジットセンターの前ということもあり、顧客には通勤の行き帰りに立ち寄る人が多いとか。
お目当てはトーストボックス
今回の取材で楽しみにしていたのが同店の目玉商品「トーストボックス(Toast Box $9.95)」。台湾生まれのデザートで、今や日本でも人気らしい。アイスクリーム(バニラ、チョコレート、ストロベリー、グリーンティー)、シロップ(チョコレート、ストロベリー、キャラメル、ハチミツ)、ポッキー(チョコレート、ストロベリー、グリーンティー、クッキー&クリーム)にそれぞれ4種類のフレーバーがあり、そこから好みのものを選ぶようになっている。さらに1ドル~2.50ドル増しでマカロンやバナナ、ストロベリーなどのエクストラトッピングが選べる。
この日私たちが選んだのは、ストロベリーフレーバーのアイスクリーム、チョコレートシロップ、グリーンティーポッキー。しばらくして出てきたトーストボックスを見てびっくり。7センチもの分厚い食パンにアイスクリームやトッピングがこんもりとデコレーションされ、その名前の意味がよくわかった。食パンは、いったん中をくり抜いて一口大に切った後、味付けしてトーストし、イチゴやバナナと一緒に食パンの中に戻す。その上から、アイスクリーム、シロップなどでデコレーションされており、作るのに時間がかかるのも納得だ。
この大きな塊をいったいどうやって食べたらいいのだろう? 悩んでいると、ペギーさん自らが「こうするのよ」と教えてくれた。思い切りよくパンを縦にざっくり切って中のパンが見えるようにし、それから一口大のパンとアイスクリームなどを一緒にいただくのだ(SoySource.netのタウン情報に動画あり)。パンにしみこんだ甘い味とふわふわのやわらかいパンが最高! ちなみに食パンは、ベルビューのシーベルベーカリー製。「私も母も、以前からシーベルベーカリーのパンが大好きで、食パンを買いにわざわざ車でシーベルまで行っていたんですよ」。今回のカフェのメニューを考えるときにも、トーストボックスにはシーベルベーカリーの食パンと迷わずに決めたそうだ。
トーストボックスよりも小さいデザートパンが食べたい人には、トーストバイト(Toast Bite $3.95)、フルーツトースト(Fruit Toast $5.95)もある。
王道のタピオカ入りミルクティー(バブルティー)
台湾といえばタピオカ入りのミルクティー(Milk Tea $3.75~)。同店には33種類ものミルクティーフレーバーがある。「飲んだことのない方には、一番ベーシックなオリジナルティーをおすすめします」というペギーさんの言葉もあり、この日は王道ともいえるオリジナルを注文。バブルティーにありがちな強烈な甘さはなく、さわやかでとても飲みやすい。ミルクティーのほかに、フレーバーティー(Flavored Tea $3.75~)、スラッシュ(Slush $3.75~)、スムージー(Smoothie $4~)がある。それぞれ甘さはリクエストできるそう。
ニューヨークから直送のマカロンは一番人気
同店の一番人気のメニューはマカロン(各$2.50、6個 $13、12個 $24)。「ベルビューダウンタウンの周辺にはマカロンを売っているお店がないんです。それにうちはニューヨークから直送しているので新鮮だし、プレゼント用に購入していく人も多いですね」。フレーバーは、ココナッツ、クリームブリュレ、オレンジブロッサムなど約14種類。ただしシーズンによって異なるそうだ。
ほかにも数種類のサンドイッチが用意されているので、デザートだけでなく軽食にも利用したい。
(取材・文:越宮照代、山田百合菜、山添史 写真:越宮照代)