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3月14日~20日、愛媛県の主催による、愛媛県の名産品を集めた「愛媛フェア」が宇和島屋各店で展開されました。その様子をレポートします。
取材・文:磯野 愛
愛媛フェアは米国市場での愛媛県産品の販路確保と拡大を目的に開催され、今年で3回を数える。愛媛県内で開かれた宇和島屋バイヤー等との事前商談会を経て、全28社の商品が店頭に並び、うち9社は人員も日本から渡航。直接売り場に立って試食やサンプル配布を行い、消費者の声に積極的に耳を傾けた。
3年連続での出店となった伯方塩業株式会社の石丸一三取締役副社長は、「消費者の反応を直に見られました。“伯方の塩” は日本人には浸透していても、アメリカ人にはまだまだ。国内消費が減少傾向にある中、海外での事業展開は必須です。塩はどの家庭でも使うものなので、ファンをいかに増やしていくかがシェア向上のカギ。まずは宇和島屋でいつでも手軽に購入してもらえるようにし、その土台を作りたい」と、話す。宇和島市で半世紀以上の歴史を持つ有限会社土居真珠の清家直美さんも「自社の養殖場直送の真珠なので、品質の高さはもちろんのこと、値段の安さに皆さんびっくりされています」と、手応えを感じていた。そのほかにも、愛媛名産の柑橘類を使ったお菓子や魚の干物、油揚げなどが並び、売り場は連日にぎわいを見せた。
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3月17日には、ベルビュー店で愛媛県産マグロの解体ショーと販売会も行われた。解体されたのは、とろけるような脂のうま味が特徴の本マグロ、およそ130パウンド(約60キロ)。ショーの15分前にはすでに人だかりができ、解体後の販売会場はさながら“競り”のような熱気! ベルビュー在住の星向日葵(ひなた)ちゃんは、父親の和弘さんと共に2パックを購入。「お寿司が大好き! 家に帰って食べるのが楽しみ」と、とびきりの笑顔を見せてくれた。
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好評のうちに幕を閉じた愛媛フェア。今後の実施については現時点では未定とのことだが、早くも次回の開催が待ち遠しい。