アジュールリフレの帆足ゆかりさんが解説ー足裏ケアでリフレッシュ

シアトルの知恵ノート

シアトルで活躍するさまざまな専門家の方に、知っておくと暮らしが豊かになるヒントを聞きました！

足裏ケアでリフレッシュ

一日中パソコンと向き合う中で、気が付くとつい座っている時間が長くなってしまっていませんか。自粛生活による運動不足と、年末年始の不規則な生活は、ホルモンバランスの乱れ、胃腸の不調などの原因になります。体調不良を改善させる足裏ケアで、この冬を乗り越えましょう！

効果絶大の足反射区療法とは

足裏ケアには血流を良くして老廃物を流し、自律神経やホルモンバランスを整える効果があります。足裏にある反射区を刺激し、身体の状態を整える施術のことを足反射区療法と言います。リフレクソロジーとも呼ばれ、古代インド、中国、エジプトから伝承されてきた施術方法です。反射区とは、内臓の各器官とつながる末梢神経が集まる場所のことを指し、いわゆる「ツボ」が点なのに対し、反射区はもう少し広いエリアを指すため、足ツボマッサージと足反射区療法では施術方法がやや異なります。

足反射区療法により血流が循環することで、リラックス効果のある副交感神経の働きが向上し、身体が自然で正常な状態に戻るのを助けてくれます。つまり、コロナ禍で注目されている「自然治癒力」アップにも役立ちます。たとえば、ケガをしてかさぶたになり、元の状態に戻ろうとする働きを強めてくれるのです。

足反射区療法の明確な起源はわかっていませんが、紀元前2500年頃のエジプトの壁画に描かれているほか、古代文明が栄えた世界中の国々で関係資料が見つかっており、人々の間で受け継がれた伝統的な治療法と言えます。年明けの今こそ実践したい、不摂生から来る体調不良を改善する方法を3つご紹介します。

家庭でできる体質改善方法

1. ゴルフボールを靴下の中に入れて、軽く足裏に押し付けるようにゴロゴロしてください。座ったままでもできる簡単なケアです。土踏まずを刺激するのがポイント。「湧泉」は副腎（腎臓の上）に作用のあるツボですが、くぼみがある場所の目安とし、副腎の反射区（右図のオレンジ色のエリア）を丁寧に押すようにしてください。「肝腎要」という言葉があるように、肝臓と腎臓が元気だとエネルギーの状態が良くなります。デトックスを促しやすくするためにも、泌尿器科系の反射区を刺激することはおすすめ。東洋医学に基づいたメソッドとなります。

2. 朝起きてすぐにレモン水を飲み、肝臓と腎臓をクレンジング。

3. 1日15分でいいので、とにかく歩くこと。私たちの体は歩いて足裏を踏みつけることでふくらはぎがポンプの役割を果たし、血液やリンパの循環を促します。ちょっと息が上がって汗ばむ程度に歩くと、心身のリフレッシュにもとても効果があります。

睡眠トラブルの解消法

寒くなってくると、睡眠にまつわる悩みも多く聞かれます。冬は日照時間の短いシアトルでは、自律神経が乱れやすいことから不眠気味になるケースが増えます。足反射区療法で足裏やひざ下の老廃物を取り除いたうえで、就寝前に足裏を握り拳でごりごりと刺激するだけでも心身の活力が出てきます。ほかにもホルモンバランスを整えるために家庭で取り入れられるアイデアをいくつか紹介しましょう。

1. 「生殖器」の反射区（左図の青色のエリア）を軽く何度も押すと、安眠に効果があります。

2. 足首まで浸かる熱めのお湯を用意し、薬局などで購入できるエプソム・ソルトや調理用の塩をひとつまみ入れるか、お気に入りのアロマオイルを1、2滴ほどたらしてください。お湯が冷めるまでゆっくりと浸かることで身体が温かくなり、寝つきも良くなります。寝る前だけでなく、疲れたり風邪気味になったりした時にもおすすめ。

3. 寝る前は身体の関節を緩め、リラックスすることが大切。でんでん太鼓の振り子のように、両腕を体の前後に何度も振ってください。頚椎から尾てい骨までの骨のつなぎが緩んで気の通りが良くなることで血行やリンパ液の流れが改善し、自然治癒力が高まるので、より疲れが取れやすくなります。

まとめ

指圧とは異なる技術を用いた足反射区療法は意外と痛みが少なく、足ツボマッサージが苦手な人でも安心して受けることができます。コロナ禍で何かと大変だった昨年の疲れを癒すためにも、ぜひサロンに足を運び、プロの技術をお試しください。