まず投資の対象とするにふさわしいプロジェクトを選択することが重要になります。同制度においては、これまでも数百種類の投資プロジェクトが認可・実施されていますが、経験豊かで良心的な起業者によるものがある一方で、融資不足や計画性のなさが指摘されるものも目立ちます。
投資するプロジェクトに採算性があるかどうかで投資家永住権を取得できるかどうかが左右されるため、プロジェクト選びは大変重要になります。EB-5投資家永住権に詳しい弁護士のアドバイスを参考に、リスクを最小限に抑えた成功率の高いプロジェクトを探してください。しかし、一つだけ心に留めておいていただきたいのは、EB-5プロジェクトは、そもそも移民投資家に大儲けさせるために考案されたものではないということです。あくまでも投資を通じて出資者に永住権を割り当てるという意図で設立された制度です。ですからグリーンカードが取得できれば目的は達成されたと考えるべきで、小額でも利益が出たり、さらに投資金額全額が手元に戻ってきた場合は、その投資が良好な結果を収めたと考えてよいでしょう。
投資プロジェクトの選択をしたら、次は何をしたらいいのでしょうか？
申請に必要な資料の準備に取りかかることになりますが、その場合EB-5専門の弁護士に相談することをおすすめします。というのは、 投資資金が合法的に取得されたものであることを証明する必要があるからです。それには納税証明書、銀行の残高証明書や雇用履歴など、様々な財務書類の提出が求められるだけでなく、これらの書類を英訳しなければなりません。さらに投資家個人の情報ならびに直近の血縁者（配偶者と21歳以下の未婚の子ども）の情報提出も必要となります。すべての書類が揃ったと弁護士が判断した時点で、それらの書類と共にI-526の申請書が提出されます。現今のUSCIS（the United States Citizenship and Immigration Service）への申請費用は1,500ドルです。
I-526の申請手続きの待ち時間はどれくらいですか。
以前は6～9カ月でしたが、今では同プログラム下で永住権を申請する人が増えているため、ここ最近の平均は12～18カ月です。USCISは今年に入ってから、申請後の待ち時間が12カ月を越えないよう、新規に人材を雇用し、トレーニング中だという報告が届いています。
