目指せ!健康的な食生活 ハーブ・アロマ・アカデミー・オブ・シアトル
麹エキスパートJr.取得講座/麹1日実習講座
(取材・文:田中美和)
麹と深い結び付きがある日本の食卓。伝統的な発酵食品や調味料に麹が使われるほか、近年は塩麹ブームもあり、一般家庭でもなじみ深いものになってきた。海外では生麹を手に入れるのは大変難しく、また日本から持ち込むことも困難だが、このクラスでは貴重な生麹を自分で作ったり、味わったりできる。教室はボセル図書館から徒歩1分のところにあり、「麹エキスパートJr.取得講座」と「麹1日実習講座」の2種類を開講。どちらもクラスで学んで満足するだけではなく、家でも簡単に実践していける内容だ。
麹エキスパートJr.取得講座は実習中心で実用的。座学を含め3日間にわたり、麹や菌の基礎知識を勉強し、自宅でも本格的な米麹が作れる技術を身に付けられる。受講生に配られる麹造りキット一式には、日本の味噌蔵の職人が考えた発酵箱も含まれる。麹造りに最も適した木材を使い、ひとつひとつ手作りされた、こだわりの器材だ。そして、麹1日講座は座学がなく実習のみなので、空いた数時間を使って誰でも気軽に受講できる。生麹を使った味噌造り講座や、子どものおやつにもぴったりの手作り麹豚まん講座ほか、さまざまな講座から選べるので、どれを受講すればいいか迷うほど。
今回の取材では、麹エキスパートJr.取得講座に含まれる味噌の味比べを体験させてもらった。それぞれの味噌は特徴的で大きく味に違いがあり、味噌汁にして飲み比べをしても面白い。次に、コンブチャ(アメリカでは日本でいう紅茶キノコがコンブチャと呼ばれている)、米麹甘酒、黒麹甘酒を試してみる。ブルーベリーとピーチが入っているコンブチャはとても飲みやすく驚いた。自分で作ると、甘さを調節したり好きなフルーツを入れたりといろいろアレンジできる。米麹甘酒は、トロトロしていてとても濃厚な味わい。甘さもあり、調味料として使えるほか、イースト菌の代わりに入れてパンを焼くこともできるそう。そして、何と言っても黒麹甘酒。アメリカではもちろん、日本でもなかなか目にしないとても貴重な黒麹を使っている。米麹甘酒と違い、こちらは酸味があり、ラムネを思い出すような味。フルーツにかけても、スムージーに混ぜてもおいしいとのこと。
クラス定員が3名または4名という少人数制なのも魅力のひとつで、1名からでも受講できる。日本語できめ細やかなサポートが受けられ、質問もしやすい。麹専門のクラスはシアトルでもここだけ。奥深い麹について学び、自分自身や家族の健康な食生活に生かしてみてはいかがだろう。
Herb Aroma Academy of Seattle
場所:Bothell, WA
スケジュール:
【麹エキスパートJr.取得講座】※3日間連続で受講
・朝コース:初日9:30am〜2:30pm、2日目10am〜2:30pm、3日目12:30pm〜1pm
・夕方コース:初日・2日目5:45pm〜9pm、3日目5:45pm〜7:30pm
※10月22日〜24日(申込締切:10月9日)、10月25日〜27日(申込締切:10月13日)、12月9日〜11日(申込締切:11月25日)、2020年1月23日〜25日(申込締切:1月4日)
【麹1日実習講座】
・生麹で味噌造り講座(米・麦・玄米):10月21日・24日、12月12日・15日、2020年1月27日
・味噌玉講座:10月10日・18日、12月13日、2020年1月18日
・生麹果物酵素講座:10月10日・18日、12月14日
・コンブチャ講座:10月16日
※詳細は下記ウェブサイトで確認(申込締切:各講座日の5日前まで)。その他の希望日で設定も可能
料金:麹エキスパートJr.取得講座$2,200(カード使用の場合、手数料 $77)、麹1日講座$80~
問い合わせ:☎︎425-499-5931、info@jaromalab-usa.com
詳細:www.jaromalab-usa.com