異国に暮らすからこそ学びたい日本の伝統文化 歌舞伎アカデミー

異国に暮らすからこそ学びたい日本の伝統文化
歌舞伎アカデミー

日本の伝統芸能である長唄三味線や日本舞踊をシアトル、タコマ、そしてスカイプを使って楽しく学べる教室「歌舞伎アカデミー」。着物の着付け、舞台衣装の着付け、舞台化粧、さらには生きた日本語会話を習得したい人たちへのクラスもある。

「誰もがますます日本の文化に関心を持ち始めています」と話すのは、歌舞伎アカデミーを主宰するメリー大野さん。メリーさんは日本舞踊は花柳芙美龍（はなやぎふみりゅう）、長唄三味線は杵家弥七蝶（きねいえやなちょう）の芸名を持つ師範名取。その指導歴は40年以上で、ハイレベルな指導を受けることができる。生徒は男女問わず3歳から80代までと年代も幅広く、アメリカのみならず、世界中に歌舞伎アカデミーの一門（門下生）がいる。

シアトルでのお稽古はシアトル・セントラル・カレッジで、タコマはメリーさんの稽古場で開講しているが、スカイプなど都合に合わせて多様なリクエストにも応じている。月4回、45分の個人レッスンでは基本的な技術、作法など習得できる。次第に上達し、他のメンバーと合奏、踊れるようになれた暁にはパフォーマンスにも出られる。最近では6名もの三味線生徒が名取となり、力強い歌舞伎アカデミーパワーが育っているという。たとえ日本で暮らしていたとしてもなかなか敷居の高い習い事のように感じてしまうが、三味線やパフォーマンス用の着物を持っていない生徒には少額でのレンタルもあるので気負わずに始めることができそうだ。

9月28日（土）にベルビュー・カレッジで開催されるジャパンウィークを始め、年に20回程度、さまざまな公演に参加する機会もある。アメリカに暮らすからこそ、今一度日本の伝統文化について学んでみては？ レッスンのスケジュールや料金についての詳細は気軽にメリーさんに問い合わせを。