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今月の季語:花茣蓙 はなござ(夏)

【傍題】絵筵(えむしろ)、綾筵(あやむしろ)、絵茣蓙(えござ)

花柄や山水柄を編みこんだ夏用の茣蓙(ござ)である。一畳のものや二畳のものなどがあり、板の間や縁側に敷く。素足の足裏に触れる感覚を愛でる。以下略。(寺井谷子)

では例句を見てみよう。


日本の夏は暑い。花茣蓙の上に乗るとひんやりとして気持ちが良い。花茣蓙の上でお茶を飲むために座ったのか、昼寝でもしたのであろう。作者のいた場所がぬくもりで暖かくなっているという俳句。夏季における作者のお気に入りの場所に違いない。

阿部みどり女(あべ みどりじょ、1886年10月26日~1980年9月10日)
北海道生まれ。高浜虚子に師事。長谷川かな女、杉田久女とともに女流俳句草創期を代表する一人。

(参照:角川俳句歳時記、ウィキペディア)