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第26回 日本にいる親の家(実家)からマンションに住み替えたい〜日本の親は大丈夫? アメリカからの遠隔介護

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日本にいる親の家(実家)から
マンションに住み替えたい

高齢になるにつれ、階段や段差が辛くなってきます。昔から住んでいる家は戸建ての一軒家。家の外では玄関にたどり着くまでに階段があったり、家の中では洗濯物の干し場は2階にあったりと、階段や段差が日常生活の負担になることも珍しくありません。最近では、高齢による身体機能の低下から移動が厳しくなり、段差のないマンションへ住み替える選択をする高齢者が増えています。今回は、一軒家からマンションへの住み替えについて実例を交えて紹介します。

夫の他界後、
一人暮らしだった母親が選んだマンション暮らし

Aさんの母親は夫の他界後、一人で暮らしていました。子どもたちはすでに独立し、それぞれ持ち家に住んでいます。実家は高台にあり、眺望の良い庭付きの一軒家。ただ、母親が70代後半になった頃から階段の上り下りが大変になり、日々の暮らしで不便を感じるようになりました。買い物や病院へ行くのも高台にある家から徒歩で移動するのはひと苦労。家の中では洗濯物の干し場は2階にあり、階段には手すりをつけていますが、「転倒」が心配になります。高齢者が転倒すると「転倒→骨折→入院→介護」という負の連鎖に陥るリスクが高まります。

そんな時、一時帰国した娘のAさん。母親の暮らしぶりを見て、駅前の平坦な土地にあるマンション暮らしを母親に勧めました。一緒に物件を見学したところ、段差のない室内、病院、銀行、スーパーマーケットなどへのアクセスの良さに母親もとても気に入り、マンションへの住み替えを決断しました。

現在、母親が住むマンションは全てバリアフリー化され、手すりなどの安全設備も整っており、安心・安全な環境で快適な暮らしを送っているそうです。

実家の売却資金を活用して実現する安心な暮らし

Aさんの母親のように、高齢になってから戸建てからマンションへ住み替えるケースはとても増えています。実家を売却してマンションへ住み替える際に注意したいポイントがあります。まずは、実家を売却の全体の流れを見てみましょう。
【実家の売却プロセス】

① 無料査定(売却金額のおおよその確認)
② 現地査定(詳しい売却金額の確認)
③ 媒介契約(不動産会社の選定)
④ 売却
⑤ 引き渡し・決済(売却金額の受け取り)

このプロセスは通常2~3カ月。場合によっては1年以上かかることもあります。ここで注意したいのが新たに住むマンションへの入居と実家の売却のタイミング。これは専門家にサポートを依頼することをおすすめします。各種手続きや行政とのやり取り、税金関連、家財整理や引っ越しなどなど、一人で進めるには時間と手間、労力がかかり過ぎます。全体を俯瞰ふかんして効率的に進めることができる経験豊富な専門家に力を借りると安心です。
人が生きていられる「時間」には限りがあります。家族も親もそれぞれの人生を謳歌できるように、安心で安全な暮らしをつくっていけたらと願っています。自分や家族だけで悩まず、専門家のチカラを借りて支援を受けながらチームを組んで前に進んでいきましょう。私たちはあなたの応援団です。いつも全力で応援しています。
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問い合わせ・詳細:hearth777@gmail.com
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/K4eRfvm1Da1cWyTb6
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文美 横畠
■一般社団法人Hearth(ハース)代表理事。国際介護アナリスト。ベネッセスタイルケアにて高齢者住宅の立ち上げや広告宣伝等に携わった後、41歳で退社し、夫婦で7カ月かけて世界各国の高齢者施設200カ所以上を訪問。これまでに取材した高齢者やその家族は2,000人を超える。「介護を通じて日本と世界を幸せに」をモットーに活動中。 サロンドハース salon_de_hearth