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第16回 もしかしたら、親が認知症かも?〜日本の親は大丈夫? アメリカからの遠隔介護

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もしかしたら、親が認知症かも?

現在、日本では認知症患者が500万人、600万人とも言われ、来年の2025年には700万人を超え、65歳以上の高齢者のうち「5人に1人が認知症」になると予測されています。認知症は突然発症するものではなく、徐々に症状が進むため、家族や周りにいる人が気付きにくいという側面も。親と遠く離れ、アメリカで暮らしている方は、より心配が募るかもしれません。それでも、早めに察知して早期に治療することは可能です。今回は日々の生活の中でできる「認知症チェック」のポイントをご紹介します。

「あれ? ちょっとおかしい」のサイン

元気に暮らしていると思っていても、親のちょっとした変化を見過ごしていることがあります。普段の暮らしの中で、次の項目についてチェックしてみましょう。

【こんな変化があれば要注意】

□同じ話や質問を繰り返す
□おしゃれをしなくなった
□手紙やメモなど文字を書かなくなった
□真夜中に電話をかけてくる
□冷蔵庫に同じ食材ばかり入っている
□通院する曜日を間違える
□ゴミが何日分もたまっている
□財布が小銭でパンパン
□最近、料理をしなくなった
□冷蔵庫に洗剤を入れている
□笑わなくなった
□季節に合わない服を着ている
□外出をいやがる

これらの項目に1つでも当てはまるものがあれば、早めに医師に相談しましょう。ただ、夏休みや年末年始など、一時的に家族が集まる時は親も気を張っています。日本に帰省する際、家族や周りの人に、変化が見られればすぐに連絡してもらうように伝えておきましょう。意外と近所の人が変化に気付くケースは多いものです。

物忘れと認知症は違う

「人の名前が思い出せない」、「物をどこにしまったのか忘れた」などは、歳を重ねると誰にでも起こること。認知症は、そのような加齢による物忘れとは異なり、「日常生活に支障をきたす状態」を言います。脳の細胞が損傷を受け、働きが悪くなったために認知機能が低下してしまうのです。

【認知症と単なる物忘れの違い】

◆物忘れ・体験の一部を忘れる・ヒントがあれば思い出せる
例:食べたメニューを思い出せない、外出先で人と会ったことを忘れる

◆認知症・体験したこと自体を忘れる・ヒントがあっても思い出せない
例:食事や外出をしたこと自体を忘れてしまう

認知症は早期発見により、治療やケアの選択肢が広がります。だからこそ、日頃の周囲の見守りが肝心。「なんだか変?」と思ったら、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

疑問や不安があれば、私たちサロンドハースのスペシャリスト集団に連絡してください。家族全員が安心・安全な暮らしができるよう、解決に導きます。

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文美 横畠
■一般社団法人Hearth(ハース)代表理事。国際介護アナリスト。ベネッセスタイルケアにて高齢者住宅の立ち上げや広告宣伝等に携わった後、41歳で退社し、夫婦で7カ月かけて世界各国の高齢者施設200カ所以上を訪問。これまでに取材した高齢者やその家族は2,000人を超える。「介護を通じて日本と世界を幸せに」をモットーに活動中。 サロンドハース salon_de_hearth