今回のテーマ
家庭円満の秘訣
人と比べるのをやめてみる「比べないこと」で、子育てや家庭がうまくいく。子どもも、パートナーも、その人にしかない才能や特技、個性があるもの。他人と比べて、できないと嘆くのではなく、それを面白がってみたら? ないことを楽しみに変えてください。
シアトルの皆さん、こんにちは。日本は長い梅雨を終えて、やっと夏が到来です。長過ぎて、人間までカビが生えそうでした(笑)。先日、イケアへ行ったら、夏休みとあって子連れ客で大にぎわい。疲れきった顔をしたパパとママの姿もたくさん。長期休みの間、親は大変ですよね(私もそうだった、魔の夏休み……)。最近は、子育てに関する相談がすごく増えているので、今回はパパとママに少しでも楽になってもらえるような内容をお届けします。
まず多いのが、「夫の理解に苦しむ」「つい子どもを怒ってしまう」という悩み。この解決策はズバリ、「比べない」。私たちは生活する中、あらゆる場面で「比較」しています。たとえば、病院だって、多くの症例を比較検討し、病状を診断します。当然ながら、何か1つ選択するにも、いろんなことを比べていく。それは間違いではありません。しかし、人間関係においての比較はタブーです。
あなたにとって良いパートナーとは? 良い夫は、「いろいろしてくれる」友人の夫であったりしませんか? 「お隣のご主人、休みになるといつもドライブに連れて行ってくれるんだって」という具合。あなたは、それをうらやましく思うとして、世の中にはドライブが迷惑な人も結構いるものです。それが現状。そう、自分のパートナーの生き方を、いかに一緒に楽しむか、です。
子どもも、その子だけの才能があります。他人の子どもとは全く違う。絵を描くとか走り高跳びとか、普段比べないものもあるのに、国語や算数などはなぜか気にしてしまう。近所の子どもが塾へ行けば、「行かなきゃいけない?」と、つい考えがちです。兄弟姉妹でも同じ。兄ができたからって弟まで得意とは限りません。まずは「比べない」を意識してみてください。世の中の何とも比べなければ不安もなくなり、子どもに「愛という名の支配」をしなくなるでしょう。
子どもへの小言ナンバーワンは「早くしなさい」かもしれません。ですが、私の提唱する人間学「十三導」の中で、「人の理解と行動の速度は誰もが違う」というのがあります。みんな速度が違う。パパやママだって、その場で意見したいのに、いつもあとから伝えたかったことが湧いてきたり、逆にとっさに言葉を発して後悔したり。言葉ひとつにも、それぞれの速度があるのです。
うちには娘が3人います。もう全員が二十歳を過ぎました。同じ女の子で同じ服を着せて、各自の部屋もベッドも机も全く同じで、食べる物まで一緒なのに、趣向は違います。よく「親の顔が見たい」と言いますけれど、親は最低限の生きる糧と人としてのあり方をアドバイスするだけ。何もかも親のせいってことは、全くないなと思いました。ただ、それぞれの個性を、どう引き出してあげるかを楽しんだらいいのではないでしょうか。誰でも、その子だけにしかない才能は確実にありますから。
そして、「最高に腹が立つ」パートナーとの付き合い方も次回に進めていきたいと思います。また来月もお会いしましょう! あなたがあなたらしい8月を。
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