今回のテーマ
破壊の神様
破壊とはマイナスな言葉でなく、新しいものを生み出せる瞬間という意味合いも。常識を変えてくれる人がいてこその新しい流れなのです。
シアトルの皆さま、こんにちは。今回は「こんな経営者が面白い」シリーズ初、花の都大東京からお届けします! このコメントで自分を改めて昭和人間だと感じるミヤザキです(笑)。
東京の中でもさらにオシャレな街として知られる恵比寿。そこでアパレル会社を経営する方なのですが、なんでも聞くところによると、デニムをメインにメイドインジャパンのクオリティーが認められ、海外でも人気のブランドなのだとか。残念ながらレディースがないので私が袖を通すことはかなわず、せめてもとディズニーとコラボして制作された「トイ・ストーリー」のウッディを飾っています。
さてさてこの社長、私の提唱する13導でいうところの11番「オリジナル」の役割を持っている方です。平たくお伝えしますと、人と同じコトをしなければしないほどに成功するタイプ(笑)。鑑定の際に「歯車、組織、全く向きませんね!」と申し上げ、相手が笑ってしまうパターンです。そう思って読んでもらえると、皆さんも納得かもしれません。
このオリジナル、個性あふれる社長がコロナ禍でまずしたコト。ショップに遊びに来られないお客さんのために、店舗を3D化しました。緊急事態宣言が出て、いちばん窮屈な思いをしている時に、家にいながら店内を自由に動き回れるバーチャル空間を作成。ドラえもんがいたら「ど〜こ〜で〜もショップ〜!」とでも言いそう? 作成されたウェブサイトは、能楽堂の舞台に入り込める空間になっていて、その中でデニムの作品を展示するというユニークな趣向。ミヤザキも実際に試してみると、能楽堂の舞台芸術を間近に観られ、「おお〜」と雄たけびを上げるほどリアル。展示してあるデニムも、まるで手に取っているかのように四方八方から隅なく見られます。私のような「自称人見知り」にはこんなショッピングもアリかもしれない、と思いながらの初体験でした。最近では空冷ポルシェにテントを付けようという謎なコトまで始めています。
ちょっとちょっと社長、発想がやはりオリジナルですね!と思って、あれこれ聞いていると、もともと海外の専門学校で初めてコンピュータに触れ、その後ウェブ制作会社を起業したのだとか。「餅は餅屋」と言いますが、実はこっちが餅屋だったというストーリー。「天は二物を与えず」は絶対うそ、というのが私の中では定説です。天は二物も三物を与えるし、自分の商いもひとつでなくて良い。ひとつの道しかないと心の選択の余地もないけれど、発想を転換すればチャンスにつながります。
コロナ禍で「コロナハイ」という言葉を目にしますが、「ハイ」にもいろいろあるように思います。苦渋を味わう人がいる一方で、中には今までの苦労が報われた人もいるし、ビジネスのスタイルが変わって時短で仕事が進む人もいる。「インターネットが普及して大きく時代が変化したけれど、あれと同じくらいに時世がひっくり返る出来事かもしれないな」。コロナ禍をそんな風に語れるほど物事の捉え方の大きいこの社長は、「破壊のオタク」と名付けたいくらい。破壊は新しいものを生み出す素敵な言葉と私は捉えています。誰かが今までの常識を変えるコトも必要。社長もそのひとりだとミヤザキは考えます。
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