オリジナルの人間学「13導」に基づき、あなたのお役割、さまざまなお悩みへの解決法、うんちくなどなど、お役割鑑定士のみやこさんが語っていきます!
シアトルの皆さま、こんにちは! 以前、こんなコトを書きました。「笑っている人はコロナにかからないらしい。なぜなら、笑うと免疫が上がるから!」 。病など無縁と思っておりましたが、とうとう私も新型コロナウイルスというものが体内に入り込み、しかもそれをあっさりと受け入れたらしい。今回のうんちくは、「コロナにかかったお役割鑑定士」というお題で進めたいと思います(笑)。
ひと言で結論を申し上げると、今回の流行り病は私にとって「神さまの贈り物」。実は親の介護と言うほどでもないのですが、ひとり暮らしが困難になり、昨年から有料老人施設に入居している母親がいます。忙しく仕事をしながら、80歳にして全寮制学校にでも入ったかのような不自由さを訴える母の要望に応える日々。きっときっと笑顔が減っていたのでしょうね。昨年の疲れを新年に持ち越し、ストレスからかずっと不調を感じていました。
そんな私に神さまは、「自分の人生、楽しんでるかい?」って問いかけたわけです。そう、忘れもしないあの日は、今年初となる伊勢志摩旅行が目前に迫っていました。風邪っぽいなと感じ、いつもの葛根湯を飲めばすぐ元気になるからと、ランチの約束があった赤福餅の女将にキャンセルの連絡などをしていたのです……(今思えば会話の記憶が薄い)。
「これ、オミちゃんかもしれない?」
いたし方なく検査を試みますが、もちろん一般の病院には入れず、ドライブスルー対応の病院へ。お鼻をグリグリされて数十分後に、「おめでとう! 陽性ですよ」とは言いませんが、「この薬で頑張って!」と、漢方薬やら解熱剤やらをもらって帰ることに。このあと、オフィスでの隔離生活と闘病が始まりました。
「オミは軽症かもって誰が言ったよ?」と嘆きたくなるくらい、もう中年でもなく高齢者に片足を突っ込む私は悪化する一方。38度5分をとうに超えて、唾すら飲み込めず、リンパは腫れ、キリキリとした激しい頭痛に襲われます。やがて尿意も感じなくなり、数日経過した頃、「このままじゃ私、ヤバいな」と突然さとりました。これは人間の本能だと思う。
阪神・淡路大震災の際も、揺れ続ける自宅のベッドで似たような感覚を味わったなあ。いや、これは震災ではない。この時代、もっと強い薬があるだろう? 抗生物質とか飲んではいけないの? 頭をめぐらせるも実行する気力はありません。その時、友人のドクターから連絡が! 「後遺症が残るといけないから」と出された薬で一気に復活の道が見えたのです。結局のところ、私はようやく平熱に戻っても飽和状態。保健所から「あと2日隔離です」と連絡が来て気が付いたのですが、計10日間まるまるとひとりで寝ていました。
さて、陽性が判明した時、家族の最初の言葉は「強制終了だね」。それがまるで、おめでとうと言われたように聞こえた私。パートナーも娘たちも喜んだのは、この出来事によって私が大きく変わるコトになったから。よく「あの人変わらないよね」と耳にしますよね。実際、人は変わらない。私も自分をそこそこよく知っていますが、変わるコトはできない。ただ、人間はよほど追い詰められるか、死ぬ思いをするかで時に変わろうとするのです。
以前の私とはすっかり身体が変わり、そうなれば当然、家族、仕事、人との関わり方も変化してくる。変化させたいと願う。自分をリセットするための、神さまの贈り物。これからは自分の時間を自分のために使おうと、新しいゲートに立ちました!
ただ、母からはまだまだ逃れられないのかも。娘があの世に行きそうだという時、スマホには「みわちゃん、しんどいのは理解しているけど、私の化粧品が切れて困ってます」という留守電が何件も残されていました(笑)。