オリジナルの人間学「13導」に基づき、あなたのお役割、さまざまなお悩みへの解決法、うんちくなどなど、お役割鑑定士のみやこさんが語っていきます!
退学、転校を繰り返した末、ヒトの心のベースとなる懸命さを培ったスパルタの学園生活。つらい時期を乗り越えられたのも、「その経験があってこそ」と話す起業家がいます。
シアトルの皆さん、こんにちは。日本はだんだん「暑い!」と感じる日が増えてきました。必要以上に脂肪という名の着ぐるみをまとっている私には、厳しい季節の到来です(笑)。というわけで、今回は最近の暑さにちなみ、そこにいるだけで「ホット」な経営者に登場してもらいましょう。
先日、名古屋の錦にある陣屋という和食店で高校の先輩方と再会を果たしました。皆さんそれぞれ面白い方なのですが、まずはそのおひとりをご紹介! 私の母校である日生学園は、朝4時に起床して道場の床を磨くという、ダウンタウンの浜ちゃんの出身校として名を馳せる、いわゆるスパルタな全寮制高校。
YouTubeに動画もあり、見たらドン引きするかと思います。「え? あそこに女子いたの?」と言われるのですが、はい、いました(笑)。
当時、いくつかのスパルタ校がマスコミに取り上げられ、中には大きな誤解もありました。昭和の言葉で「不良少年」と言われる子どもの根性をたたき直すような? 有名になった戸塚ヨットスクールなどは、記憶にある方もいることでしょう。そんなスパルタ教育をフルコースで体験したのが、この先輩です!
まず地元の高校を退学になり、戸塚ヨットスクールを経て、スパルタ修行で知られる某お寺に入り、日生学園に連行……いえ、転 入 し た と い う、ある意味、誰も経験したコトがないすごい経歴の持ち主。そんな先輩も、今では企業オーナーです。
静岡県三島市の遠藤工業の代表取締役、遠藤 宏さん。高校での経験は耐え難く厳しいものだったけれど、「あの学園のおかげで、くじけない心を持てた」と言います。高校卒業後、2社目の就職先となった空調の業界で8年働き、独立。CADをいち早く学んで取り入れ、自分で設計できるようにしたコトが、事業の発展につながったそう。先見の明があったのですね。独立してからは、つらいコトも多かったと想像します。けれど、「くじけない心」で乗り越え、前に進んだ日々。それは、学園での経験の賜物だと話します。
あの頃、学園には2,000人近い生徒が在籍し、「心を磨くため」と毎日毎日、無心になって床を磨いたり、マラソンをしたり……。一般の高校生とはかけ離れた学園生活の中で「一生懸命生きるコト」を学んでいたんだと思います。学園に入るに当たって、生徒の親には相当な覚悟があったはず。親は懸命な心で子どもを送り出し、子どももまた懸命な心で学園生活を送っていたのです。その懸命な心で事業を展開し、遠藤さんの今がある。懸命な心の連鎖を思うと感慨深いものがあります。
さて、そんな遠藤さんのお役割も気になるところ。私の提唱している人間学「13導」では11番の「オリジナル」でした。なるほどその通りで、他に類を見ない生き方。社会に貢献するために生まれてきた方でもあります。人生を楽しんでいる豪快なイケオジの遠藤さんのお役割に拍手!