オリジナルの人間学「13導」に基づき、あなたのお役割、さまざまなお悩みへの解決法、うんちくなどなど、お役割鑑定士のみやこさんが語っていきます!
そもそも人は変わらない、変えたいのはおこがましい。個々によって関わり方を変え、いかにコミュニケーションを取るかが、これからの経営のカギ。
シアトルの皆さん、こんにちは〜。そろそろマックス素敵なシアトルの季節到来ですね。行きた〜〜〜い。私事ですがこのたび、『13の性格』の改訂版となる『13の運命』がついに発売開始! それを持って、そのうちシアトルにも行きますので遊んでください(笑)。
さて、「こんな経営者が面白い」シリーズですが、スゴい人を見つける嗅覚が上がってきましたよ〜。「ぜひ取材させて!」と懇願したのが、今回の株式会社YUMERiAL.GROUPS(ユメリアルグループ)専務取締役、森 雅磯さんです。取材したいと切に願った理由は、「社員に怒らない経営者」(これこれ! 最高よ)との評判を聞いたから。ワタシは「みんなちがって、みんないい」を軸に活動し、その考えに賛同するあちこちの中小企業に行くわけですが、実際に訪問してみると……。「怒らないと人は理解しない!」 「おまえはレベルが低い」などなど、感情のままに言葉を吐くリーダーにガックリ。心の中でちゃぶ台をひっくり返したコトもあります。
「そもそも人は変わらない、変えたいのはおこがましい」。森さんの言葉です。社員によってハマる意見の仕方を工夫し、関わり方を変える。個々を大切にする。もうすぐ設立10年を迎えますが、この間の離職0人です。
経営がワンマンで通ってきたのはここまで。これからの時代、いかにコミュニケーションを取れるかが経営陣のカギだと思っています。そういうコトが早くに備わっていた森さんの過去が少々気になるところ。
1988年、岡山県に生まれた森さんは野球少年へと育ちます。甲子園に行くほどまでに活躍しますが、歌が好きだったので高校1年でバンドを組み、作曲にもチャレンジしました。岡山県のガラケー着うたコンテスト1位の功績を挙げ、それをきっかけに上京。出会った仲間と路上ライブを始め、気付けば600人以上が集まるほどの人気となり、メジャーデビューが決まります。
しかし、ちょうどそのタイミングで東日本大震災が発生……。自粛のためにもろもろが延期されました。その出来事がメッセージだったのでしょうか。「人を助けたい」という、歌を通して間接的に心で思っていたコトを具現化しようと思い立ったのです。
それは「人の夢に寄り添う」仕事でした。森さんは夢のある人と共にビジネスを立ち上げて成功させ、そしてまた違う夢を助けるということを繰り返し、どんどん子会社が生まれていきます。今は企業グループとして、かなりの成長を遂げています。
そんな森さんから素敵なアドバイスをもらいました。路上ライブで大勢をターゲットにしたら、伝えたいコトがブレてしまう。言葉がまるで教科書のように変わってしまう。その場所にいる誰かひとりのために歌うんだ! 「そこにいるひとりに、この声を届ける」。これは響きました。かっこいいじゃん! ワタシも見習いたい、そういう思いで人に伝えていきたいと。
最後に、森さんの素晴らしいところをもうひとつ。「妻の夢をかなえる」。ここに森さんの原点あり。奥さまが社長で自分は専務というのも、マウントを取りに行きがちな上の世代とは違うようです。ワタシの提唱する「13導」で、森さんの役割は4番の「クリエイター」。アイデアのインプット、アウトプットが得意なので、きっと社員の夢を創意工夫で発展させ、新しい時代のリーダーとして活躍することでしょう。と思ったら、どうやらもっと面白いコトをお考えとか。着眼点が光る森さんのお役割に拍手!