こんにちは、みやざきみわです。
このコラムを書き始めて半年以上になります。先日、初めてファンレターなるメールを頂きました。コラムもですが、講演会などでもとかく一方通行になりがちです。ですから、メールとはいえ人と人の言葉がその間を行き来すると心が温かくなりますよね。いつも読んでくださっている方の顔が見える気がします。ありがとうございます。
今日は、いつもお伝えしている「心が動くことには『人ありき』」についてお話しをしたいと思います。ちょっと経営バージョンです。
先日、経営者の方々ばかりの講演会にお呼ばれしまして「部下の能力の引き出し方」というお題をお願いされました。そこで質問をしました。「あなたの大事な部下がプレゼンから帰ってきました。あなたならどう声をかけますか?」という内容です。答えは二択で、「①結果を聞く」「②緊張したかどうかを聞く」としました。①の答えは結果にフォーカスしたか、②の答えは人にフォーカスしたかという、上司と部下の関係のありかたを現しているのです。これからは人の心にフォーカスする時代です。
ある企業でとても頭のよい青年がいまして、面談で「10年先の会社の将来を考えてるからこそ僕は部下にあえて厳しくしているのです!」と話された時に、確かに強い志は素晴らしいけれど、何かが違うと思いました。立派な仕事やマニュアルが出来たとして、それを実践するのもすべて人なので、心通わなければ何にもならないと思うのです。
若者を育てる過程の中で、それはただの甘やかしだとか、面倒だ、という声もあがってきます。
その時に私は講演でどう答えるかというと、次のような話をします。日本で誰もが知っているポッキーと言うチョコ菓子があります。そのチョコの売り上げをさらったのがiPhoneなのです。ポッキーは昔の女子のコミュニケーションツールだったわけです。分けっこしてコミュニケーションしていたわけです。そこで「じゃみなさんはiPhoneを使いこなせますか?」と聞きます。私は使いこなせません! だったら誰に聞くのが早いか? 私なら子どもに頼ります。
若者という人財は企業にとっても新しい歴史への発想をもつ宝物なのです。要するに「消費者のニーズに応えていくには自社の若者を大切にしましょう!」というオチなわけです。その大切な「財」の宝物を育てるとことは国にとっても社会にとっても大切なことなのです。
コミュニケーションの形がiPhoneというデジタルに変化しようと、それを使いこなすのは人なのです。人がついてくる人財に自分もならなければ会社は発展しません。「人ありき」。人の心しか人は動かせません。
若者に例えましたが、どんな人もこの世界に不必要な人はいなくて、それは一つのパズルが出来上がるようなものなんだと思います。
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