こんにちは、みやざきみわです。日本はまだ春の暖かさが訪ねて来てくれず、春らしさといったら春の行事ラッシュくらいのものです。我が家にも娘が3人おりまして、卒業式2回、入学式1回、留学1名、入社式1回、引っ越し2回と舌を噛みそうなほど、それぞれの子供のドラマと私も向き合っています。
春になると何かと子供の心配をするのが人の親というもの。これがリスの親だったら頭を抱えて「うちの息子どうしよう」なんて絶対に言いませんね。
子育ては誰もが未体験でスタートするわけですから、分からないことだらけです。かくいう私も、若い頃に人の意見に耳を貸しすぎて翻弄された時期がありました。何が正しいかなんて教科書はないのですから、自分が親にしてもらったことを同じように伝えようとして当然です。医者と同じように、前例に基づいたことをするのです。いや、するしかないわけですね。
それが習慣や礼儀であるなら良いのですが、人はつい自分に「こうあらねばならない魔法」をかけてしまいがちです。他の子供と成長を比べてしまったり、自分の親にしつけられたことを強いてしまったり、自分の後悔を子供で満たしたり。これは一見、親の愛なのですが、視点を変えたら「親の呪い」でもあると私は話します。
私がいつも言う言葉は「人との違いはあなたの才能」。例えば運動能力であったり、絵を描くことであったり、科学であったりと、人はさまざまな才能の袋をもってこの世に生まれてきているので、親が自分の経験値を子供に当てはめるのはやめてあげてください。あなたにとってのベストが、必ずしも子供にとってのベストとは限りません。
私の友人で、小さい頃はパイロットになりたかったけれど、お父さんに反対されて親と同じ道を歩んで、結果的に良かったと言う人がいます。けれど彼のように親の言うことに心から納得して満足している人は、残念ながらそんなに多くありません。
もうひとつ、あなたが幼い頃に嫌だったことを子供にはしないことです。親だから、子供だから「こうあるべき」を伝承しないで欲しいと私は思います。
子育ては「目を離さず手をかけず」。手をかけたい時でも、そこはぐっと我慢! 子供の才能はそれぞれ違います。人との違いを発掘する導き手となってください。時代は変わったのか、最近では子供の才能をすすんで発掘される親御さんも多く見受けられます。
もちろん子供だけでなくて、あなたの大切な人も同様ですよ。彼も彼女も、ご主人も、妻も、部下も、上司も、千差万別の資質だということを知ってお付き合いしてみてください。人との違い、自分との違いを発掘する「観察」をしてみてはいかがでしょう? その違いを認め合えるようになれば、最強のチームの成長です。観察という魔法は上手く使えば鬼に金棒になります。
さあ皆さん、どんどん相手を観察してみてください。苦手な人間関係も楽しくなれますよ。
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