こんにちは、みやざきみわです。日本は暑い日が続いていますが、シアトルは素敵な季節ですね。
さてさて、今回のテーマは「もういい加減やめませんか?」というお話です。人というのは自分の経験から、もしくは私のように他人様のご相談を受けたりすると、色んな人のそれぞれの生き方を知るのですが、ついつい「自分の感覚が正しい」と思ってしまいがち。
いつもお話ししているように、あなたと隣の人は違います。持っている資質も、行動の早さも、体力も違うはずなんです。
何が言いたいかというと、「母の呪い」というちょっとハードな言葉です。子どもを育てる母親はですね、無意識の内に自分の生きてきたスタイルを子どもに押しつけてしまうんです。
母と子どもでは、生きてきた時代背景が全く違うことにまずは気が付いていただきたいです。人を傷つけるのはいけないこと、人にあいさつをするのは当然のこと、そういった常識なら良いけれど、片付けや勉強の仕方まで細かく口を出しているのなら、はっきり言って、子どもの感性を潰します。そんなケースを私はたくさん見てきています。
口出しは実は「支配」という感情で、自分の孤独を満たす自己満足でしかないと、少々厳しくお話しさせてください。
母親だけでなく祖父母が意見する場合もありますよね。うちにも母がおりますが、言わなくても良いのにということを孫に口出しします。私は腹が立つこともありますけれど、感情的に話しても解決しないので、その都度、面倒でも「あの子はこういう資質だから……」と自分の職業的見解で母親に理解を求めます。けれど、これがお姑さん相手だったら? 多分言えませんね。
子どもや孫に自分の感覚を押しつけるのを「母の呪い」と私は呼んでいます。母の呪いは代々受け継がれがちなもので、その子どももまた、自分の子に親に与えられた常識を伝えていきます。
自分が行ってきてうまくいったやり方が、大切な目の前の子どもにとって必ずしも最良ではないのです。
無用な口出しは子どもの成長を妨げるだけです。今の時代はとことん子どもを観察して、日々の生活の中で掃除の仕方や勉強の仕方など、その子にあったやり方を一緒に見つけていってあげてほしいのです。自分の常識を伝承するのは、もうやめませんか? 愛しい孫だから、かわいい子どもだからこそ「こうあるべき」をここでやめてしまいましょう。
そして生きる知恵という選択を大人が増やしていってあげませんか? 一番素敵な魔法は「褒め育て」ですよ。それではまたお会いしましょう~
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