もうすぐ留学を終えて日本に帰ります。ここでできた友人たちとの別れを思うと、とても悲しい気持ちです。みんな優しくて、日本の友人たちよりずっと深い関係でした。日本でこんな友人関係が築けるとは思えず、気が重くなります。みわさんは別れの時、どんなことを考えますか?(ガンプ/女性/シアトル)
ガンプさん、こんにちは。投稿をありがとうございます。ありますよね、生涯の友につながる出会いって。私もありますよ。つい昨日も、数カ月間だけの職場の上司として出会った先輩に頼み事があってLINEしていました。私が20歳の頃に出会い、お互いにもう50歳を過ぎています。最近では勉強のために通っている場所でできた友だちも、年齢はバラバラなのに家族みたいな関係になっています。きっと思いが似ているところに人は集まるから、魂からつながった友だちなのでしょうね。「さよなら」がつらいというガンプさんの気持ち、よくわかりますし、とても素敵なことだと思いました。
私は人との別れが苦手なようです。ましてや、それを表現するのもとても恥ずかしいタチなので、感情を消化できないままに別れの時が来て、今思えば子どもじみた行動(勝手にすねている状態)を取るような若い時期もありました。
今はどう変わったかというと、人はどこにいても「無意識につながっている」と思えるようになりました。人には、「意識」と「無意識」がありましてね、私はその無意識という部分について、相談者には「共鳴」や「魂」という言葉に置き換えて伝えています。
最近、心理学でも同じ学説があることを知りました。要は、人はその空間にいなくても、つながっているということです。もっと言うと、動物や花などともつながっていて、この世から亡くなっていった人とすらつながっているという学説なのですよ。常にこの考え方でいられれば、ポジティブな感情を抱けると思うのです。
実は2年前になりますが、私は父を亡くしました。なかなかに凹みまして、自分自身を持て余していた時に、「父の姿は見えないけれどつながっている。守ってくれている」と思えるようになったことで救われました。また、私は自分の仕事なのに、講演会というものが苦手だったりします。けれど、「この会場にいる人は、今初めて出会ったわけではない」と、すでにつながっていたと考えるようにしたら、気が楽になりました。
これは友だちでも彼氏でも同じこと。「会いたい」と、心がキュンとしてブルーになる時には、「姿は見えなくても、ここにいなくても、つながっているんだ」と思うようにしました。それをきっかけに、まだ幼くてすねていた頃の私は「人に依存していたのだ」と、わかったのです。
ガンプさんへ、以下の言葉を捧げます。「今、とても素敵な人たちと共鳴していますね。世界はこんなに広いのに、シアトルで過ごす中で、ものすごい確率で出会い、人生の宝物になるほど、生涯付き合っていける人たち。もしかしたら2度と会えない人もいるかもしれないけれど、人は地球の上でつながっています。会えても会えなくても、あなたのそばにいますよ」。ありがとうございました。
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