ジェイ・インズリー 州知事は4月2日、ワシントン州の自宅待機命令(”Stay Home, Stay Healthy” emergency order)を5月4日まで延長することを発表した。
「ワシントン大学の疫学研究者は、年内に1,400人の死者が出ると予測。いまだ感染拡大の全容はつかめず、できる限りの対策を続けなければ状況はさらに悪くなる可能性はある」と、インスリー州知事。
法令を守らない営業やイベント開催を見かけた場合は、地域の警察署や法執行機関(local law enforcement)、またはワシントン州の公式ホームページから報告をする事ができる。911へは電話しないようにとのこと。
ワシントン州の法令違反行為レポートページ:https://app.smartsheet.com/b/form/09349a1c56844b539fea1c2cabd16d56?utm_medium=email&utm_source=govdelivery
ワシントン州では、住宅ローンや公共料金など金銭的な債務の支払いを一定期間猶予するほか、失業手当給付の拡充、公共料金の一部免除、税金の延期措置など、自宅待機命令で営業が続けられなくなった事業者やその従業員への経済的救済措置が発動されている。「これからも出来うる限りの対応を続けていきたい」と、インズリー知事はコメントを添えた。
インスリー 州知事室からのプレスリリース本文はこちら:https://www.governor.wa.gov/news-media/inslee-extends-stay-home-stay-healthy-through-may-4
3月23日に発令された外出禁止令に関する記事はこちら:https://www.soysource.net/2020/03/covid-19-washington-state-stay-home-order/
ワシントン州外出禁止令の概要:
- 生活に必要なものを購入する場合以外は、家の中にいること。
- 公的、私的問わず、人の集まりやイベントに参加することは禁止。
- 州が定める生活基盤を維持するために必要不可欠とされる事業活動(エッセンシャル・ビジネス)以外は、自宅でのテレワーク勤務に移行または一時休業とすること。
食料品店(スーパーマーケット)、薬局、医療機関などの必須の機関・店舗の営業は継続。レストランは店内での飲食サービスは禁止されるが、テイクアウトの食品提供は可能。食料品や生活必需品の買い物、銀行やガソリンスタンドの利用、病院への通院なども認められる。屋外の散歩やサイクリング、自然の中での運動も問題ない。戸外での活動時、また州が定める必要不可欠とされる職業に就く人が外出する場合は、ほかの人と6フィート(およそ1.8メートル)の距離を置くこと。
キング郡による、公衆衛生上の注意事項が、日本で発表されています:https://kingcounty.gov/depts/health/communicable-diseases/disease-control/novel-coronavirus/protection/japanese.aspx