日本の文化を満喫できる「桜祭」
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今年で49回目となるシアトル桜祭・日本文化祭が、4月12日~14日にシアトル・センター内のアーモリー・ホールとフィッシャー・パビリオンで開催された。当祭りの始まりは1976年にさかのぼる。アメリカ建国200周年を祝し、三木武夫元首相から、1000本の桜がシアトル市に寄贈された。その返礼として、ウェスリー・ウルマン元シアトル市長の要請で桜の植樹されたレイク・ワシントン湖畔のスワード公園で開催された記念祝賀式典が当祭りの原型である。
会場内は、日本の食べ物、教育プログラム、芸術、武道、子供向けのアクティビティー、さまざまなワークショップやパフォーマンスなど、日本の文化を紹介する内容が目白押し。老若男女を問わず、大盛況だった。
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フィッシャー・パビリオンには、都道府県を紹介するブース、折り紙など日本の文化を体験するブース、和菓子や伝統的な陶磁器の販売ブース、日本人形や甲かっちゅう冑を展示するブースがあった。そこで目に留まったのが「兵庫県ワシントン州事務所」のブース。記念に配っていたトート・バッグをいただき、兵庫県に関するクイズに参加して景品のお線香もゲット。少し困難な問題もスタッフからヒントを出してもらったり、パンフレットを見たりして解答できた。兵庫県への興味が高まり、筆者のバケットリストの旅行先に追加した。
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外には、鉄板焼きそばの屋台があり、できたての焼きそばは日本が懐かしくなる一品だった。フードコートなどがあるアーモリー・ホールのステージでは太鼓、柔道、空手、相撲、合気道、武術、ダンスなどが披露され、迫力のあるパフォーマンスに、イベントを知らなかった人々も続々と集まってきた。来年は時間を確保して、もっとゆっくり楽しみたい。