みんなの広場
ソイソース読者からの寄稿コーナー
アメリカ留学中に就職活動
昨年、日本の大学を4年生次に休学しシアトルに留学していた私にとって一番の心配事は就職活動だった。そんな時、ボストンで年に一度、世界最大の日英バイリンガルの就職イベントが開催されることを知った。3日間で説明会と面接が行われ、企業によっては内定を得られる可能性もあるという。このチャンスを逃すまいと、ボストンに飛ぶことを決意。しかしイベントは思ったよりも大変だった。ほとんどの企業が事前応募を受け付けているため、開催一カ月以上前から企業調べを始め、20社近くに履歴書を送付し、スカイプで二次面接まで受験することもあった。ボストンに到着すると、開催前日から最終日のお昼まで、時間いっぱいに面接や説明会、さらには筆記試験が立て込んでおり、開催期間中のスケジュールは相当タイトなものだった。面接の合否はその場で言い渡されるか電話で通知、企業によっては「30分後に次の面接予約を入れたい」と申し出があるなど、日本の長い就活プロセスとは違い、心地良いくらいのスピード感で進んだのだった。幸いにも、私は2社から内定をいただくことができたのだが、体力的にも精神的にも過酷な時間だった。しかし、本来ならば半年近くかかるはずの就職活動が、こんなにも短期間で終えられると思えば、頑張ったかいがあったというもの。就職のために将来のことを真剣に考え、自分と向き合う時間だったという点で、密度の濃い経験だったと感じる。(ゆうき/東京)