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あこがれの留学の現実

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あこがれの留学の現実

お昼から授業を受けて、放課後は友達とショッピングに出かけ、土・日はパーティーに参加して……。これが私の想像していた留学生活だった。しかし、現実はまるで違っていた。授業は毎日朝から始まり、それも全くついていけず、ボイスレコーダーで録音して聞き返し、分からないところがあればチュータリングセンターに行って質問し、その後大量の課題を抱えて図書館に行き、帰ってごはんを食べた後また課題に戻る、といった毎日の繰り返しだった。最初の頃は本当に苦しくて、泣きながら課題をしたこともある。しかし日が経つにつれ英語力も課題の効率もあがり、土・日のどちらかは友だちとカフェに行く時間を作れるようになった。
それでも平日はダウンタウンにも遊びに行けず、休日もほとんど家にこもって勉強した。けれどそんな毎日のおかげで、ESLの卒業式ではトップスチューデントに選ばれ、奨学金も得ることができ、最後の学期に受けたカレッジの授業ではすべてのクラスでA+をもらえた。私の留学生活は、長く苦しく、イメージしていた留学とはかけ離れていたように思う。でもこうやって、自分の努力が目に見える形で証明されたことは本当に嬉しかった。留学にはいろんな形がある。毎日外に出ることで学ぶこともたくさんある。私のように、机にかじりつくだけが勉強ではないだろう。でも、今帰国を前に1年間を振り返ってみて、「ああ、とても頑張った」と胸を張って思えるのはあの苦しい毎日があったおかげだ。(のの/シアトル)