シアトル・シンフォニー「セレブレート・アジア」祝15周年!
取材・文:本田絢乃 写真:シアトル・シンフォニー提供
アジア人音楽家を迎え、アジア系コミュニティーをたたえる音楽の宴「セレブレート・アジア」。今年も1月29日、シアトルのダウンタウンにあるベナロヤ・ホールで開催されました。
毎年恒例の華やかなステージは、地元放送局キング5のアンカー、ミミ・ユングさんの挨拶で幕開け。会場には各国の民族衣装で着飾った人も多く見られ、お祝いムードが高まる。指揮者は、今シーズンよりシアトル・シンフォニーでタクトを振る中国出身のサニー・シャーさん。アジア諸国で祝う旧正月をモチーフとするリー・カンシの「春節序曲」でプログラムがスタートし、観客の心をつかむリズミカルな音楽で、オープニングを彩った。
そのあとは、バイオリニストのカーソン・レオンさんをゲストに迎えて、上海音楽学院の学生ふたりが在学中に作ったバイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」を演奏。さらにチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」、リムスキー=コルサコフの「スペイン奇想曲」が披露された。
また、公演前後にロビーで行われるミニ・コンサートでは、地元のアジア系コミュニティーが伝統芸能やダンスのパフォーマンスを繰り広げた。日系コミュニティーからは、太鼓グループの「ちきり」と「太鼓の学校」が演奏。迫力満点の和太鼓に、会場は大いに盛り上がった。