アバ(ABBA)の名曲とともに語られるミュージカル
「マンマ・ミーア!」
取材・文:フォーリー由香
6月10日から15日にかけて、パラマウント・シアターでブロードウェイ・ミュージカル「マンマ・ミーア!」が上演され、初日の夜は観客の熱気と共に大きな盛り上がりを見せました。
1999年にロンドンで初演、2001年にはブロードウェイで幕を開けた大ヒット・ミュージカル「マンマ・ミーア!」。これまでに世界で16カ国語に訳され7,000万人以上が鑑賞。総興行収入は45億ドル以上にのぼる。このミュージカルの一番の魅力はなんといっても、昨年世界デビューから50周年を迎えたスウェーデンを代表するポップグループ、アバの「SOS」や「ダンシング・クィーン」、「チキチータ」などの名曲がいくつも盛り込まれていることだろう。映画化された作品なので、記憶にある人も多いのでは。
ソフィが母親ドナの日記を発見したところから物語が始まる
物語の舞台はギリシャの島。小さな民宿を営む母ドナのもとで暮らす娘ソフィは、父親の顔を知らない。ある日、ソフィはドナの昔の日記を発見。そこに登場する父親と思しき男性の存在を知る。その数なんと3人……。そのうちの誰が父親なのか見当がつかないまま、自身の結婚式に全員を招待することに。物語はそんな大胆な決断をきっかけに動き出す。
父親かもしれない3人の男たち
ドナ自身もソフィの父親が誰か分からないことから、若かりし彼女の奔放な暮らしぶりが伺える。そんな破天荒な母親の生き方を知ったソフィの立場からすれば、悲観的にもなりうる状況だが、物語は終始明るくポジティブな雰囲気で進むからおもしろい。ソフィを妊娠後、娘を一人で育てながら自立し強く生き抜いてきたドナと、自身のルーツや運命にしっかりと対峙するソフィの成熟した人間性には学ぶものがある。
結婚式を目前に控えた母と娘、ドナとソフィ
ミュージカルの最後には演者が次々と登場し、「ダンシング・クィーン」「マンマ・ミーア」「スーパー・トゥルーパー」の3曲をカラオケのように熱唱。観客全員がその場に立ち、曲に合わせて踊る姿はまるでダンスクラブのようで、会場は熱気と一体感に包まれた。
劇場の外には珍しく屋台が2軒出店され、アバの曲をBGMにホットドッグなどを販売。観客たちはそこで、しばし舞台の余韻に浸っていた。


















