こんにちは? ソイソース編集のゆうこです。
実は私、先週でソイソースを卒業しました。
前編集長が退職してからの9ヶ月間、未熟ながらも編集長として、ソイソースの発行に携わらせて頂きました。
突然ですが、ここでクイズです。
上の文章に2つ誤りがあります。どこか分かりますか?
最後なので大放出! 今日は、 知られざる「編集者の仕事」についてお話しします。
以前インターンのれいなが少し書いてくれた通り、編集者の仕事の中心は「ライターが書いた原稿への赤入れ(校正)」です。
えっ、編集者は原稿書かないの?と思われるでしょう。
もちろん書く時もあるのですが、その際はできた原稿を必ず他の編集者に見せて、校正をかけます。
書いた本人は気が付きにくい間違いやおかしなところを第三者に指摘してもらうことによって、誰が読んでも分かりやすい文章に仕上がるのです。
とはいえ、編集者も人間。誤字脱字をうっかり見逃してしまうこともあります。
最終的には、デザイナーが作った印刷用のレイアウト(ゲラ)を編集部みんなでチェックして、何度も何度も修正します。
ジャジャーン! お待たせしました。
最初のクイズの答え合わせです。
×9ヶ月 → ◎9ヵ月
×頂きました → ◎いただきました
…。
………。
………………。
どうですか?
どうでもいいでしょう〜? 私もそう思います。
でも、こんな「どうでもいい」ことが編集者の仕事なのです。
私たち編集者がバイブルのように使っているのがコチラ、『記者ハンドブック』です。
この本には、その単語を「ひらがなで書く(開く)」か「漢字で書く(閉じる)」かが辞書のように記されています。
……もちろん、「いただく」を「頂く」と書いたところで日本語として全く問題ないですし、決して間違いではありません。
ただ、一つの新聞の中に「いただく」と「頂く」がゴチャゴチャになって書かれていると、読む人は「この二つは何か違う意味があるの?」と違和感を覚えてしまうかもしれません。
編集者の使命は「読者に余計なストレスを与えず、分かりやすい記事を届けること」。
そのために、便宜的に表記ルールを定めて、目を皿のようにして原稿やゲラと向かい合っているのです。
意外と地味だけど、とっても楽しい仕事ですよ♪
何はともあれ、私のソイソースでの仕事はこれでおしまいです。
次号からはソイソースと、姉妹紙の北米報知がリニューアル!
新連載を迎えて、シアトルの皆さまにもっともっと愛される新聞を目指していきます。
いつも読んでくださる読者の皆さま、これからも変わらぬご愛顧をお願いいたします☺️
本当にありがとうございました!