こんにちは!今回は少し歴史のお話をしたいと思います!
シアトルのダウンタウンからフェリーに乗り約40分、どこか日本の港町を感じさせるような島が見える。名前はベインブリッジアイランド。日本から約7000キロ離れたアメリカ、シアトルの小さな島に“Nidoto Nai Yoni“と書かれた石碑がある。みなさんは、この言葉が何を意味するか知っていますか。
ここベインブリッジアイランドにはかつて多くの日本人が暮らしていました。彼らは、アメリカで労働をするため、日本からはるばる船に乗りやってきました。彼らはいわゆる“一世”である。
しかし、第二次世界大戦が始まり、ルーズベルト大統領の政策により、日本人の血を一滴でもひいていたらキャンプに強制収容されることになりました。延べ110,000から120,000人の日本人が送り込まれたと言われています。
ベインブリッジアイランドで暮らしていた日本人は、初めて強制退去を勧告された日本人グループでした。日本から見知らぬ土地にやってきて、厳しい環境の中で一所懸命働き得た財産を一瞬にして奪われることになりました。
私はシアトルに来て約半年が経った頃に、ある一人の男性に会いシアトルに多くの日系アメリカ人の方が住んでいることを初めて知りました。ここに来る前はもちろん、ましてや彼に出会わなければ、この歴史を知らないまま日本に帰り、一生知ることがなかったかもしれない。
日本人として彼らと同じルーツを持つ私たちは、その歴史を知り、後世に伝えていかなければならないと思う。“二度とないように“ 人種だけでなく、性別や宗教、どんな違いがあろうと誰一人として差別をされてはいけない。
チャイナタウンの近くにひっそりと残るジャパニーズタウンを訪れ、なぜ日本人が差別されなければならなかったのか、考えてみる。いつもと違ったシアトルの街を見てみると新たな発見が出来るかもしれない。