目指せ、長距離ランナー!
ハーフマラソンに挑戦してみた
取材・文:ジェジュン・ジョン
2022年7月、初めて参加したエバレットでの10キロレースを経て、今回は人生初となったハーフマラソンのレースを体験。その準備から当日の結果までをレポートします。
レースに向け着々と準備を進めていたが……
昨年、10キロレースに挑戦したはいいが、その後は暑さで練習が続かず、ほとんど走ることがなかった。フルマラソンを走ろうと心に決め、気持ちを切り替えてトレーニングを再開したのは今年に入ってから。ステップ・バイ・ステップということで、まずはハーフマラソンのレースに出場することに。3月4日開催のレイク・サマミッシュ・ハーフマラソンにエントリーした。
初めのうちは、一度に走れる距離を伸ばすことが目標。けがの予防のために2日連続で長距離を走ることは避け、週に1回、ロングランの日としてゆっくり長く走る練習に専念した。それ以外に、10キロ程度のランニングと、ジムでのワークアウトにそれぞれ週2日を費やす。ジムでは水泳やサイクリングなどのクロストレーニング、またスクワットやレッグエクステンションといった下半身強化のための筋トレなどを行った。
ロングランの距離は1週目で16キロ、2週目で21キロ、3週目で26キロ、4週目で32キロと順調に伸びた。週間走行距離も最高60キロに到達し、「これはもうフルマラソンも走れるのでは?」と過信したのがあだとなったのは翌週のこと。5週目で35キロまで伸ばすと、ついに身体が悲鳴を上げた。当日は問題なかったが、翌日から歩くだけで右側の太ももの四頭筋に痛みが出るように。この時点でハーフマラソンのレース日まで残り2週間。患部の療養を優先し、それから一度も走らずにレースに臨んだ。
いよいよレイク・サマミッシュ・ハーフマラソン当日!
レース当日の朝、痛みはほぼなくなっていたものの、全く練習ができていなかったため不安は大きかった。7時半のスタートだが、緊張からかあまり寝られず、早朝3時に起床。朝風呂に浸かり、ストレッチを入念にしてから、朝6時にはスタート地点となるメリモア公園近くに到着した。気温は2度で、天気はあいにくの雨。これまで雨の中を走った経験がほとんどなかったので、さらに不安が増した。
寒さと雨の対策として、ヒートテックの上に半袖シャツを重ね、さらに撥水加工のジャケットを羽織った。レイク・サマミッシュ・ハーフマラソンは参加者1,400人超えの人気のレースだ。7時を過ぎると、かなりの人混みとなった。「ゴミゼロ」レースを掲げており、給水所でもマイコップが必要。それだと一度止まらなければいけないので、水分補給に水の入ったボトルを持参した。また、栄養補給にはGUのジェルを用意し、ひとつはレース5分前に口にする。
マラソン大会には、目標タイムに合わせて参加ランナーたちを先導する、ペースメーカーと呼ばれる走者がいる。筆者も最初の2マイルは、目標タイムを1時間40分とするペースメーカーを頼りに走ることにした。
苦しみながらも耐えてゴール
スタートを切り、ペースメーカーが先導する大きな集団内で走っていたが、前後左右にスペースがない分、だんだん不自由さを感じてくる。序盤でまだ余裕だったため、「ここは、思い切って飛び出すか」と、集団を抜けた。しかし、ペースメーカーがいないと、なかなか自分だけではペースがつかみにくい。最初はマイル7分40秒ほどのスピードで走っていたものの、気持ちが高まっていたこともあり、3マイル目は7分15秒、その後は1マイルごとに15秒くらいずつ縮めていった。普段はマイル7分15秒で刻んでいたため、少し飛ばし過ぎていたことになる。
そして、7マイル目に待つのは上り坂。疲労の蓄積がドッと足に来てしまい、この後はマイル7分 30秒前後で推移した。最後の2マイルはふくらはぎがつりそうになって怖かったが、なんとか走り切ることができた。
タイムは1時間36分6秒。目標タイムの1時間40分を切れた。平均ペースはマイル7分20秒と、自分には上出来の結果だった。
後半、足が動かなかったのは、直前2週間に全く走れなかったのが原因と思われる。フルマラソンに向けて、もう少し持久力を付けていきたいところだ。けがはほぼ完治したようなので、また30キロ前後の距離を何度か走って備えたい。次回のフルマラソン挑戦記をお楽しみに!
Orca Running
https://orcarunning.com
レイク・サマミッシュ・ハーフマラソンを主催するオルカ・ランニングでは、ほかにも多くのマラソン大会を開催する。興味のある方は公式ウェブサイトでレース日程をチェック!