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シアトル在住のファンにインタビュー

シアトル在住のファンにインタビュー

初音ミクの世界ツアー10周年やガンダムシリーズのプラモデルが世界中で愛されている今、日本のキャラクターは国境を越えたグローバルな現象となっています。シアトルに住む愛好家にコンテンツに引かれた理由やアメリカでも楽しめる方法を聞きました。

初音ミクファンのぎぎしさん
初音ミクとの出会いは、友人に教えてもらったことがきっかけだった。可愛らしい声と、恋する女子の心情を繊細に表現した歌詞にどっぷりハマり、その時から推し活スタート! アメリカに移住してから8年間、その熱は冷めることなく続いている。日本ではコラボカフェや声優イベントが多く、オタ芸* や合いの手で会場が一体となる盛り上がりが魅力。しかし、推し活には熱量のバランスが難しい面があり、同担拒否どうたんきょひ*² や推しへの愛の競い合いが発生し過度な熱量に圧倒されることも。一方、アメリカの推し活は自由でのびのび! 好きなものを自分のペースで楽しむスタイルが主流だ。グッズは「USAアニメイト」やアニメ配信サービスの「クランチーロール」などで購入。海外で推し活する中で強く感 じるのは、制作現場の裏側をもっと世界に伝えてほしいということ。クリエーターたちが作品に込める情熱や、想像を超えるような努力の数々。それを知れば海外から日本のアニメやポップカルチャーを応援する人が増えるに違いない! 英語で世界に発信されることでクリエイターたちがより良い労働環境で作品を生み出し、日本のポップカルチャーがもっともっと盛り上がっていく未来を心から願っている。

*コンサートの来場客が、音楽に合わせて踊る独特な振り付けや掛け声のこと
*² 別の人と好きになるキャラクターや人物の対象が被ることを拒絶すること

『機動戦士ガンダム』プラモデルファンの石橋さん
どもの頃、祖父からプレゼントされたガンダムのプラモデル(以下ガンプラ)がきっかけでガンダムの世界に魅了された。中でも『機動武闘伝Gガンダム』と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が印象深く、長年のファン。ガンプラを購入できる場所は多々あるが、インターナショナル・ディストリクトの「インターナショナル・モデル・トイズ」は地元ファンの間で有名なので、ぜひ訪れてほしい。最新情報の収集にはSNSやアニメ配信サービスの「クランチーロール」を活用しているが、日本国外からのアクセスに制限がある時や、日本在住者の購入が想定されたアイテムが手に入らない時は寂しさを感じることがある。 かつてマネージャーを務めた飲食店にガンプラを飾ったところ、同じファンと仲良くなることが度々あり、ガンダムが人との繋がりを生むきっかけになった。アメリカでは好きなものを堂々と表明できる雰囲気があり、その自由さが心地よく、日本の風潮との違いを感じている。ガンダムは石橋さんにとって人生の大切な一部であり、シアトルにいても多くの貴重な出会いや経験を得ることができた。これからもガンプラと共に、充実した日々を過ごしていきたい。