9月7日~9日にセーフコ・フィールドで行われたシアトル・マリナーズ対ニューヨーク・ヤンキースの3連戦。今季初対戦となるヤンキースからは、躍進を続ける田中将大投手が7日に先発出場した。実際に見る田中投手は想像より上背も大きく、周りのアメリカ人選手にも引けを取らない。また、筆者が持っていた寡黙な印象とは違い、試合前にチームメートと和気あいあいとする姿にはいい意味でイメージを覆され、彼がチームになじんでいる様子が伝わってきた。
前回登板の9月1日、メジャー・デビュー以来5年連続で2桁勝利を挙げた田中投手は、抜群のコンディションのまま、試合に臨んだ。ベンチで見せていたにこやかな笑顔は一転、真剣な眼差しで相手を抑え込む圧倒的な投球には心を奪われた。結果は、田中投手が今季最多となる10奪三振の快投でマリナーズをわずか三安打に抑え込み、0-4でヤンキースの勝利に終わった。シアトルに大きな爪痕を残していった彼の今後の活躍には目が離せない。