シニアがなんだ!カナダで再出発
在シアトル日本国総領事館に現地職員として39年間勤務した後に、2013年定年退職した武田 彰さんが綴るハッピー・シニアライフ。国境を超えるものの、シアトルに隣接する都市であるカナダのバンクーバーB.C.で過ごす海外リタイアメント生活を、お伝えしていきます。
ここも行ってみたい! バンクーバー観光スポット
当地の観光スポットと言えば、グランビル・アイランド、スタンレー・パーク、キャピラノつり橋、グラウス・マウンテンがよく知られるが、特に夏は観光客でいっぱいで、キャピラノつり橋に至っては入場料も驚くほど高い。もっと静かでバンクーバーらしい気分に浸れる、無料または安価の穴場を紹介しよう。
●バンクーバー・ハウス
車でグランビル橋付近を走ると、蜂の巣型の建物が目に飛び込む。下は三角、上は四角のねじれ構造を持つ60階建ての不思議なビルは、デンマークの建築家が設計したコンドミニアム。見かけに反し、通常の箱型と比べて耐震強度は2倍にもなるそう。住民からは賛否両論あるが、480万カナダドルをかけて設置されたシャンデリアが、キラキラと光りながら1日数回降下する仕掛けもエキサイティングだ。600個のポリウレタン・クリスタルが使われ、製造はワシントン州ワラワラとのこと。人気のレストランやカフェも続々開店し、バンクーバーの新たなランドマークに。ビルの東側のクレープ店、サ・マーシュと、その隣のイタリア料理店、アウトストラーダ・オステリアは週末になると行列ができる。
●ロスト・ラグーン
ダウンタウンからスタンレー・パークを1周する散策路。ウエストエンドと呼ばれる下町的雰囲気が漂う繁華街にも近い。サイクリングや徒歩で、いろんな角度からバンクーバーの景色を楽しもう。鳥のふんを踏まないよう注意。季節の植物はもちろん、コブハクチョウ、リス、アライグマ、オオアオサギ、マガモ、亀などにも出くわし、思わず笑顔になる。ウエストエンドでは、韓国、マレーシア、タイ、ベトナム、中華など、エスニックな味覚を堪能。日本食も豊富で、ラーメン、焼き鳥、寿司、トンカツ、居酒屋と充実する。
●サイクリング・コース
バンクーバーでは自転車専用路が確保され、駐輪場も多くなっている。時間によってはスカイトレイン、バスなどの公共車両に自転車を載せることも可能。事前登録により、市内150カ所で自転車のレンタル、返却が可能なライドシェア・サービス、Mobiなども登場している。サイクリングにはスタンレー・パーク海岸線を回るシーウォールの自転車道がおすすめ。ライオンズ・ゲート・ブリッジやノースショア、ダウンタウンも望む。
●フォールス・クリーク・フェリー
グランビル・アイランドのマーケットを訪れるなら、フォールス・クリークを挟んで北岸のイエールタウンからフェリーで渡ってみてはいかがだろう。水面に浮かぶ豪華ヨット、シアトルのユニオン湖にも似たハウスボート群を通り過ぎる船旅は、バンクーバーならではの思い出となるはず。値段もお手頃。