お気に入りの施設は何度も訪れたいけれど、金額で尻込みしてしまう……。家族で行く場合は、なおさらですよね。そんな時に活用したいのが、無料入館日を設けるミュージアム。近年リニューアルされ、いっそう魅力が増した4カ所を訪れました!
北欧好きなら一度は訪れたい
ナショナル・ノルディック博物館
シアトルは歴史的にスカンジナビア半島からの移民が多く、北欧文化の影響が感じられる土地も少なくない。そうした街のひとつ、バラードには、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、デンマークの北欧5カ国の移民文化を伝える米国唯一の博物館がある。2018年5月に移転した現在の施設では、北欧文化を学べる展示に加え、編み物レッスンや映画祭があり、さまざまなワークショップも数日おきに開催している。
8月21日からは、「フィッシャーマンズ・サン・テラス」と呼ばれる中庭で新しい常設展が始まり、サウスレイクユニオンに店を構えるカフェ・ハーゲンがプロデュースするミュージアムカフェもオープン。詳細は公式サイトをチェック!
National Nordic Museum
2655 NW. Market St., Seattle, WA 98107
開館時間:10am〜5pm 定休:月火
料金:一般$20、65歳以上$16、学生$15、5〜18歳$10、4歳以下無料
問い合わせ:☎206-789-5707、nordic@nordicmuseum.org
詳細:www.nordicmuseum.org
*第1木曜日は無料
*ミュージアム・パス利用可
*無料入館日あり
体験型の展示の数々に、大人も子どもも大興奮!
バーク博物館
ワシントン大学の敷地内に立地する州最古の博物館で、コレクション総数は1,600万点にも及ぶ。2019年10月にリニューアル・オープンし、地元の建築家、オルソン・クンディグ氏が設計した建物の3フロアに6つのギャラリーを展開する。ワシントン州唯一の化石が展示の目玉で、そのほか、45億年の地球の歴史や文化、ネイティブ・アメリカンの暮らしぶりなどを学べる。
面白いのは、館内にある研究室や作業場がガラス張りになっていて、中の様子をガラス越しに見学できること。タイミングが良ければ、動物を標本用に解体するところなど貴重な場面にも立ち会えるかも!?
Burke Museum
4300 15th Ave. NE., Seattle, WA 98105
開館時間:10am〜5pm ※第1木曜日は8pmまで 定休:月
料金:一般$22、62歳以上$20、学生・4〜17歳$14、3歳以下無料
問い合わせ:☎206-685-3861、 theburke@uw.edu
詳細:www.burkemuseum.org
*第1木曜日は無料
*ミュージアム・パス利用可
*無料入館日あり
シアトル通になれる!?
歴史産業博物館
シアトルの街や産業の歴史を実際の遺物や写真、映像から学ぶことができる博物館。1952年に開館し、2012年12月にユニオン湖の南側にあった海軍所有の施設を改修し、現在地へ移転した。レイク・ユニオン・パークの一角に位置し、天気の良い日の散策コースとしても最高のロケーションだ。
2022年1月3日(月)まで、現代における発明の基礎を築いたイタリアのルネサンス期を代表する天才、レオナルド・ダ・ヴィンチの業績を紹介する特別展「ダ・ヴィンチ−インべンションズ」が開催中。11月5日(金)には、毎年恒例のファンドレイジング・イベント「2021ヒストリー・メーカーズ・ガラ」が開かれる。
Museum of History & Industry (MOHAI)
860 Terry Ave. N., Seattle, WA 98109
開館時間:10am〜5pm
料金:一般$22、65歳以上$18、学生(15歳以上)$17、14歳以下無料
問い合わせ:☎206-324-1126、information@mohai.org
詳細:www.mohai.org
*第1木曜日5pm~8pmは無料(特別展を除く)オンライン予約制
*ミュージアム・パス利用可
*無料入館日あり
シアトルから世界へアジア文化を発信
シアトル・アジア美術館
中国と日本を中心に、インド、韓国、フィリピン、ベトナム、その他東南アジアなど、アジアの美術品を専門に扱う全米でも数少ない美術館のひとつ。キャピトルヒルを訪れる人々の憩いの場、ボランティア・パーク内に位置する施設は、2020年2月、約2年をかけた大規模な改修工事を終え、リニューアル・オープンを果たした。常設ギャラリーは国ごとの分類ではなく、アジアの文化をつなぐ芸術的伝統に焦点を当てて構成されている。正面入り口前に設置された20世紀を代表する彫刻家、イサム・ノグチ氏の「黒い太陽」もお見逃しなく。建物の中心にある「フラー・ガーデン・コート」では、シアトル出身のケンザン・ツタカワ・シン氏による、LEDライトを使用したインスタレーションが5月から開始された(終了時期は未定)。
Seattle Asian Art Museum (SAAM)
1400 E. Prospect St., Seattle, WA 98112
開館時間:10am〜5pm 定休:月〜木
料金:一般 $14.99、65歳以上 $12.99、学生・15〜18歳$9.99、14歳以下無料
問い合わせ:☎206-654-3100
詳細:www.seattleartmuseum.org/visit/asian-art-museum
*毎月最終金曜日は無料
*無料入館日あり
入館無料になる「ミュージアム・パス」がお得!
「週末のお出かけでも無料で入れたらいいのになぁ」という方に朗報。以下の地域の図書館会員であれば、好きな日を選んで入館無料にできるプログラム「ミュージアム・パス」が利用可能です。ただし人気の施設では争奪戦となるため、時間に合わせて早めの予約を! 対象となるミュージアムやパス1枚での人数上限など条件はそれぞれのプログラムで異なるため、詳細は各リンクから確認を。
●シアトル
https://www.spl.org/programs-and-services/arts-and-culture/museum-pass
新しいパスは毎日午後9時以降にシステムに追加される。会員カード1枚につき、1週間に1回までの予約が可能で、施設ごとに30日間に1回までと制限がある。
●キング郡
https://kcls.org/museum-passes/?_ga=2.82006358.1757109867.1578935660-1641261235.1568218550
新しいパスは毎日午後2時以降にシステムに追加される。会員カード1枚につき、1カ月に2回までの予約が可能(ただし1日に2施設の予約は不可)で、施設ごとに90日間に1回までと制限がある。オンラインもしくは電話にて、来訪予定日の2週間前までに予約必須。
●ピアス郡
https://www.piercecountylibrary.org/books-materials/museum-pass.htm
ピアス郡、タコマ、ピュアラップの公立図書館の共同プログラム。会員カード1枚につき、1週間に各施設1回ずつの予約が各図書館のウェブサイトから可能。